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■ 白馬村佐野坂の蔵
そうか、蔵の外側の柱って雪囲いのためにあるのか・・・。北安曇郡白馬村で目にした蔵を観察しました。雪囲いは春になると外してしまうのでしょうが、この蔵には残っていました。近づいて囲いの内側を観察。柱に貫を通して、その外側に縦胴縁を打ち付けて板を張って雪囲いの完成。
柱は登り梁を先端で支えて積雪荷重を負担すると共に雪囲いを取り付ける下地の役目もしているんですね。 豪雪地ならではの工夫です。
松本辺りでは軒の部分の屋根下地は垂木だけですが、ここ白馬や小谷では登り梁を軒の先端まで持ち出して母屋を載せています。これも雪に備えて軒先を丈夫にするための工夫です。
所変わればデザイン変わる。だから民家は面白い。