透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「重伝建」 選定への期待

2024-03-30 | A 火の見櫓っておもしろい



 今月(3月)15日、文化審議会が国の登録有形文化財に登録するように文部科学大臣に答申した長野県内の建造物は12件。その中に辰野町の3件、「旧小野村下町火の見櫓」と「旧小沢家住宅主屋」、「旧小沢家住宅表門」が入っている。このことを翌16日の信濃毎日新聞他、地元紙が報じた。

小野下町の火の見櫓が国登録有形文化財へ登録されれば、長野県内初。鉄骨造の火の見櫓としては全国で6基目。このことに祝意と感謝の意を表し、26日に拙著『あ、火の見櫓!』を辰野町の図書館に寄贈した。このことを信濃毎日新聞他、地元紙が27日に報じた。

昨日(29日)信濃毎日新聞社 伊那支社から上記の記事が掲載されている2日分の新聞が郵送されてきた。感謝。

上掲見出しの記事が飯田伊那版の地域面(2024年3月16日付 紙面の22面)の大半を占めている。小野の答申建造物3件のカラー写真が掲載されているが、火の見櫓の写真は縦15.8cm×横7.2cm、と大きい。掲載紙の購読者がこの記事で火の見櫓に関心を持っていただければうれしい。今回の3件が登録有形文化財に登録されれば、辰野町の登録有形文化財は7件となるが、その内の6件が小野宿の建造物だ。

上掲見出しの信濃毎日新聞の記事は次のように結ばれている。**町教委学びの支援課は「宿場町だった小野宿の町並みが評価されてありがたい。保存の機運を高める一助となればいい」としている。**

また、やはりこのことを取り上げた、たつの新聞も**町教育委員会は「新たな登録によって町内外の多くの人が小野宿に関心を持ち、町並み保存について深く考える切っかけになれば」としている。**と報じている。

そうなると次のステップとして見据えるのは小野宿の重伝建、重要伝統的建造物群保存地区に選定されること。名称からも分かるがこれは建造物単体ではなく、群としての選定で、ハードルはかなり高い。文化庁のHPを見ると、2023年(令和5年)12月15日現在、全国で127地区が重伝建に選定されており、長野県内では7地区選定されている。

新聞記事が伝える辰野町の教育委員会のコメントには重伝建という名前は出ていない。だが、それを意識していることがなんとなく窺える。小野宿の修理修景事業に取り組むことにもなるだろう。今後の活動に注目したい。


 
拙著寄贈のことがXに投稿されていた。投稿者の了解を得たので転載する。
画像提供:知人のKHさん(4カット中2カット掲載)


 


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