透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

― 火の見櫓の形を数値化する

2014-07-19 | A 火の見櫓っておもしろい

 数値化する



 17日付信濃毎日新聞朝刊の第三社会面にこの記事が掲載された。**顕微授精に用いる精子は、元気に動いている、頭がきれいな楕円形をしてる、など外見的な印象で選ぶのが一般的で、厳密な基準はなかった。研究チームは頭の形を数値で表し、客観的な指標にできないかを研究した。** 

「精子の形を数値化」という記事に興味を覚えた。

精子の頭の形を数値化する・・・。記事によると信州大学病院の研究チームは精子の頭の形を長さと幅の比、前後対称性、左右対称性、角張っている度合い、この4つの数値で表すことに成功したとある。

4つの数値のうち、頭の長さと幅の比はわかるが、残りの形の対称性や角張っている度合いについては、どのように数値化したのか見当もつかない。 

グラフ化する 

数値化したらそれをグラフ化する。


7月4日付信濃毎日新聞朝刊17面(スポーツ面)から転載

サッカーのワールドカップブラジル大会でベスト8に勝ち進んだチームの特徴を示すグラフ。縦軸を試合中のパスの数、横軸をチームの走行距離として各チームの数値をプロットしている。このグラフがベスト8が出そろったところで新聞に掲載された。

走行距離はヨーロッパのチームがいずれも平均を上回り、中南米のチームは下回っている。両者のサッカーの違いがはっきり出ている。ブラジルとドイツとではパス数も走行距離もドイツが圧倒的に多い。ドイツがブラジルに圧勝したのもこのグラフで頷ける。

火の見櫓のプロポーションの数値化とグラフ化

このようにある事柄の属性を数値化してそれをグラフにすることで特徴を明らかにし、ビジュアルに示すことができる。それを火の見櫓でやってみよう、ということを前から考えている。


安曇野市穂高にて 撮影日20110828

脚部の直上の水平部材(横架材)と見張り台直下の水平部材の長さの比率(逓減率)と櫓の見張り台の床面までの高さ、この2つの数値で示したらどうだろう・・・。他にもあるだろうが、いまのところこの2つの数値が適当だと考えている。

2つの数値なら上のサッカーチームの特徴を示すグラフのように平面上の直交座標にプロットすることができる。要するに紙の上にグラフ化することができるということだ。数値が3つになると平面上にはグラフ化しにくくなる。

縦軸を高さ、横軸を逓減率にしてそれぞれの火の見櫓についてプロットすると、例えば東信の火の見櫓は背が高くて逓減率が小さいものが多い、というような地域的な傾向がはっきりするだろう・・・。 


  


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