■ ルネ・デュボスという生物学者の名前は学生時代に知った。ある教授が世界一流の頭脳と評し、『健康という幻想 医学の生物学的変化』紀伊國屋書店という本を紹介して下さったのだった。
内容は忘れてしまっているが、その後同じ著者の『内なる神 人間・風土・文化』蒼樹書房を読んでいることから、感銘を受けたに違いない。
この『内なる神』を読んだのは1977年6月のこと。**<環境と人間>についてのグローバルな生態学的考察をつづける世界的生物学者、ルネ・デュボス。その知的集約ともいうべき本書は、曲り角にたつこんにちのわれわれの、生活の方法と人間の価値を提示した生物学的哲学の書として刮目すべき内容をもっている。**とカバー折り返しに紹介されている。
33年ぶりに再読する。本はいい。いつまでもじっと待っていてくれるから。
メモ)松岡正剛の「千夜千冊」、第10夜に本書が取り上げられている。