透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

荻原碌山と相馬黒光

2010-10-17 | A あれこれ

 今朝(17日)久しぶりに日曜美術館を観た。今回番組が取り上げたのは安曇野が生んだ彫刻家荻原碌山。番組司会の姜尚中さんと中条誠子アナが夏の安曇野に碌山美術館を訪ての収録。

碌山は1910年に30年という短い生涯を閉じているから、今年が没後100年ということになる。

碌山といえば運命の女性、相馬黒光。同郷の先輩・相馬愛蔵の妻、黒光への想いをひとつの像に昇華させてゆく碌山。そして最高傑作といわれる「女」の完成。そのわずか1ヶ月後、碌山は病に倒れ帰らぬ人となった・・・。

以前読んだ山本兼一の『利休にたずねよ』は利休の美を追求する原動力は何に由来するのかを追い求めて時を遡って進む物語だった。切腹する日から50年も遡ってたどり着いたのはひとりの美しい女性だった・・・。

碌山と利休。ともにひとりの女性に創作活動のエネルギーを得ていたのだ・・・。

 


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
完成できない恋 (村石太マン)
2010-10-24 22:14:41
美しい心の芸術家~ いまでいう 不倫ではないと思うけれど。荻原という人 恋愛は ほかに あったのだろうか 苦学生かなぁ 27歳で帰国。子供の頃、流行のセンスのいい女性と再会。30歳で病で死ぬ。最後の作品は その女性
最後まで 好きだといえなかったのだろうか?
ファムファタール こういうのに憧れる女性もいるかも。
そして 死ぬ間際に 恋しい女性を 作った?
情念のようなものを感じるけれど。奇麗事
男と妻子の~女の旦那の浮気も悪いはなぁ。
どろどろした 人間模様が テレビも映画もない時代に あった。

返信する
村石太マンさんへ (U1)
2010-10-25 22:31:52
コメントありがとうございます。
番組にゲストとして出演したキュレーターの
原田マハさんが指摘した「ファムファタール」がキーワードでした。
碌山にとって相馬黒光はまさにファムファタールだったわけですね。
彼女との運命的な出会いが人生を決したのですから。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。