■ 今朝(17日)久しぶりに日曜美術館を観た。今回番組が取り上げたのは安曇野が生んだ彫刻家荻原碌山。番組司会の姜尚中さんと中条誠子アナが夏の安曇野に碌山美術館を訪ての収録。
碌山は1910年に30年という短い生涯を閉じているから、今年が没後100年ということになる。
碌山といえば運命の女性、相馬黒光。同郷の先輩・相馬愛蔵の妻、黒光への想いをひとつの像に昇華させてゆく碌山。そして最高傑作といわれる「女」の完成。そのわずか1ヶ月後、碌山は病に倒れ帰らぬ人となった・・・。
以前読んだ山本兼一の『利休にたずねよ』は利休の美を追求する原動力は何に由来するのかを追い求めて時を遡って進む物語だった。切腹する日から50年も遡ってたどり着いたのはひとりの美しい女性だった・・・。
碌山と利休。ともにひとりの女性に創作活動のエネルギーを得ていたのだ・・・。
最後まで 好きだといえなかったのだろうか?
ファムファタール こういうのに憧れる女性もいるかも。
そして 死ぬ間際に 恋しい女性を 作った?
情念のようなものを感じるけれど。奇麗事
男と妻子の~女の旦那の浮気も悪いはなぁ。
どろどろした 人間模様が テレビも映画もない時代に あった。
番組にゲストとして出演したキュレーターの
原田マハさんが指摘した「ファムファタール」がキーワードでした。
碌山にとって相馬黒光はまさにファムファタールだったわけですね。
彼女との運命的な出会いが人生を決したのですから。