透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

スワンチェア

2010-02-11 | A あれこれ


■ テンプレートを変えました。「透明タペストリー」というブログタイトルに相応しいデザインを探しました。スワンチェアがいくつも配されたシートの上に透明なシートを重ねたようなデザインです。

以前も使ったことがありますがそのときはレイアウトなどは変更できなかったと思います。今回はモジュールを右側にレイアウトし、不要なものは非表示にしてすっきりとまとめ、ページ巾を固定しました。

この赤いスワンチェアは六本木にある国立新美術館の地階休憩スペースのものです。新美には有名な椅子が何種類かロビーなどに置かれています。それらの椅子を紹介する説明板が美術館内に設置されたと聞いたような気がしますがどうなんでしょう。

椅子のデザインは形も色も材質も多種多様ですね。スワンチェアはデンマークのデザイナー、アルネ・ヤコブセンの作品。柔らかなフォルムが体を優しく包んでくれそうです。好きな椅子のひとつです。



SEOって何?

2010-02-11 | A あれこれ

■ 先日ある方とホームページづくりについて雑談した際、「SEO」なる言葉を初めて聞きました。

♪なんてたってアナログ なんてたってアナログ な中年オジサンにとっては「SEO? ナンですか、それ」でした。この言葉の意味を説明していただいてもピンときませんでした。でも後で勤務先の同僚に訊くと♪そんなの~常識 なんだとか。

で、ネット検索。

SEOとはサーチエンジン最適化、 検索結果の表示順が上位になるように工夫することやそのための技術やサービスを意味するんだそうです。

企業のHPがトップページに表示されれば目につきやすく閲覧される機会は多くなるでしょうから、PR効果を考えれば出来るだけ上位にランクされるように工夫したくなるのも当然ですね。

サーチエンジンのランク付けのアルゴリズムは年々高度化している上、頻繁に変更されるので、順位がそのたびに変わるんだとか。なるほど、そういうことでしたか・・・。私は単純に閲覧回数が多いものが上位に表示されるものと思っていました。

結局SEOに王道はなく、地道にコンテンツを充実させていくしかない。 閲覧したサイトにはこのように説明されていました。

ブログの場合も同じなんですよね、きっと。中身を充実させること、それ以外に道はないでしょう。でもまあ、私は今までと同じように書きたいことを書き続けるだけです、ハイ。


ロハスな生活

2010-02-08 | A あれこれ



 この頃「ロハス(LOHAS)」という言葉を雑誌などでときどき目にするようになりました。Lifestyles Of Health And Sustainability 意味は「体にも環境にも配慮する生活スタイル」とでも意訳すればいいのでしょうか。この言葉の認知度は約4割だとか。

この言葉を知ってからは例えばこんなラベルの付いたペットボトルに意識が向くようになりました。 「おいしい+環境にいい」って具体的に何が、どうなのかはわかりませんが・・・。容器が薄くてつぶしやすいとか、そんなことでしたっけ? 

体に優しい生活、地球環境にも優しい生活、これはあまりにも漠然としていて対象領域というか、範囲がよく分かりません。どんな生活をしていても、体に優しいかどうかはともかく、地球環境に優しいことは何かしていそうな気がします。

でも、ロハスな生活というと積極的に体にも地球にも優しくなくてはいけないのでしょう。

ではソーラーパネルを屋根に載せて、風車をまわして・・・、そんな生活はどうでしょう。 ロハスな生活といえるでしょうが、どうも違和感を覚えます。なにか違うんじゃないかな~、と。たとえ代替エネルギーに頼る生活にシフトしたとしても、それってどうなんでしょう・・・。やはりエネルギー消費そのものを減らすことが基本だと思うのです。

風呂には家族が続けて入るとか、テレビは家族そろって見るとか、夜更かししないとか、朝は早起きしてラジオ体操でもして家族全員で食事をするとか。高度成長が始まるまでは、そう昭和30年代末まではこんな生活がごく普通だったというイメージがありますが・・・。

地球環境に優しい生活の前提として、まずは個人の、家族の健全な生活があるような気がします。


會津八一の書碑

2010-02-07 | A あれこれ



 「研精覃思」と書かれた書碑、左端に彫られている秋艸道人はこの書を書いた會津八一の号。この碑は長野県朝日村の中央公民館の前庭にあります。なぜ朝日村に會津八一の碑が?

先日、塩尻短歌館の受付で見かけた「短歌のふるさと」という短歌館通信に會津八一の特集号がありました。本稿はその特集号「塩尻短歌館通信 短歌のふるさと VOL.34(平成20年9月25日)」を参考に書いています。

會津八一は当代一流の歌人、書家、美術史家、教育者(早稲田大学教授)として知られています(同特集記事)。

八一は地方ではあまり講演をしなかったそうですが、窪田空穂らの口添えもあって朝日村での講演会が実現したそうです。昭和5年のことでした。随分昔の出来事です。

講演はその年1回限りのはずが、村の聴講者の情熱に打たれ4年間、4回も続いたそうです。手元にある別の資料によると、講演は毎年秋に行われたそうです。こんな田舎にこれほど熱心に講演を聴く人びとがいるとは・・・、八一はそう思ったのでしょう。

講演記念として八一が贈った書額「研精覃思」、けんせいたんしの意味は詳しく調べて内容を深く思索することだそうです。書碑は朝日村會津八一先生の会によって昭和50年に建立されたと碑の裏にありました。

**朝日村が會津八一の学術講演を受容するにふさわしい土地であり、八一の学術的生涯を育てるポイントになったと言えるのではないか。**と記事は結ばれています。

市町村役場の前庭などに書碑が建っているのを見かけることがありますが、今まであまり注目したことなどありませんでした。でも、このように由来を知ると興味がわいてきます。

同じ場所にもう一つ気になる歌碑があります。それについてもいつか調べてみたいと思います。 


映画「食堂かたつむり」

2010-02-07 | E 週末には映画を観よう



■ 昨日(6日)仕事帰りにこの映画を観ました。夜8時40分から始まるレイトショーで、料金は1200円。

松本市内にある「シネマライツ」というシネコンがオープンしてもう1年以上になるのかな? でも行ったのは今回が初めてです。

単純明快なプラン。広いロビーは壁面に鏡をうまく使ったデザイン、直線状に伸びる広い廊下の両側に並ぶ映画館が8館。壁面から持ち出された大きな数字で目指す映画館がひと目で分かります。やはり分かりやすい空間構成が大切ですね。

さて映画、文庫化された原作を先月読んだばかりです。

中学卒業と同時に家を出て都会へ。インド人の恋人にふられて家財も声も失った倫子(りんこ、母親自ら、あんたは不倫の子だから倫子などと説明します。)は母親が暮らす山村に戻ります。で、古い物置小屋を改装して「食堂かたつむり」を始めます。知人の手を借りて自分で改装するんですが、なかなかいい雰囲気のお店になりました。まあ、そこは映画ですから。

お客さんは一日一組に限定。希望のメニューを作ります、って後は省略。ストーリーはこの映画のサイトでどうぞ。もっとも原作は50万部以上売れたベストセラーですから読んでご存知の方も多いのでは、特に女性は。

映画にはおっぱい山(豊かなおっぱいの形をしたふたつの山が寄り添うように並んでいます)や豚のエルメスも原作通り登場。舞台は小説でイメージしていた以上に山の中の村でした。

「食堂かたつむり」で食事をすると願い事が叶うと評判になって、いろんなお客さんが来ますが、江波杏子演じるお妾さんが凄かったです、存在感が、演技が。黒い喪服姿で牡蠣と甘鯛のカルパッチョや地鶏を丸ごと煮込んだサムゲタンスープ、カラスミのリゾットなど(料理の名前は原作をカンニング)、次々に出される料理を食べるシーンはどこかフランス映画を思わせるような雰囲気でした。

この映画の女性監督はアニメーションも手掛けているそうですが、ときどきアニメーションがスーパーインポーズされています。私は映画ではこのような映像表現はなじみがありません。でも、まあ、こういう表現もありかな、と。

この映画は「母と娘の和解の物語」だと思います。原作通り、ラストでは病死した母親(おかん)が残した手紙を倫子が読みます。そして母親がいかに倫子を大切に思っていたかを知るのです。倫子という名前の意味も。

**あなたは料理を作ることで、誰かを幸せにすることができる**と手紙に書かれているメッセージ。

この映画、料理好きの女性にはおすすめです。 


 


「キリマンジャロの雪が消えていく」

2010-02-04 | A 読書日記


 昨年末、途中まで読んでいた本、副題は「アフリカ環境報告」(岩波新書)。また最初から読み始めた。

アフリカの地理には疎い。スーダンという国名は知ってはいてもそれがアフリカ大陸のどの辺にあるのかは知らなかった。モロッコがどこにあるかは分かってはいるが、氷点下23.9度の最低気温を記録している!ことなどこの本を読むまで知らなかった。

アフリカといえば野生動物がたくさんいて自然豊かな大陸というイメージを抱いている。しかし近年は急激に環境が悪化しているという。

アフリカの環境レポート。この手の本はあまり読んだことがないが、無関心ではいられない・・・。

本もパソコン検索の時代なのかな

2010-02-02 | A あれこれ
 ラジオ番組「日本全国8時です」でも話題になっていましたが、最近は本を購入するのにネットで注文したり、電子ブックを読んだりすることが多くなって書店が苦戦しているようです。図書館でも新刊本を希望に応じて揃えていることも影響しているのかもしれません。

確かにネット注文は便利だと思います。今日注文すれば明日には手元に届くのですから。電子ブックも便利なことは理解できます。でも私はネット注文したこともなければ、電子ブック経験もありません。

本ならば装丁や紙の質感などと共に記憶に残ることは経験的に分かりますが、電子ブックってどのような記憶となって残るのでしょう・・・。

前述のラジオ番組では、この頃、書店員も本に関する情報があまり頭に入っていないのではないか、と指摘していたと思います。確かにパソコンで検索することが多いように思います。



数年前、この本を新宿駅東口にある大型書店(と書けば分かりますね)で買い求めました。若い女性店員にこの本を探していることを伝えると、店員は書棚に直行、すぐにカウンターに1冊持ってきてくれました。驚きました、ベストセラーの文芸書なら分かりますが。

今は書店でもパソコン検索の時代なんでしょうね、でも私は脳内検索してこのちょっとマニアな本(?)をすぐ探した書店員に感動しました。

この本の過去ログ