『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

今が一番楽しい時

2008年09月15日 | Weblog
今日は長女の誕生日。
ついこの間生まれて、まだ子供だと思っていたが
気がつけば16歳。高校一年生。

初めての子供は切迫流産に始まり、嫁さんも安静を強いられる
生活を数ヶ月続けていた。
会社で開発を始めたばかりの超高圧電源の実験が思うように進まず
そういうときに限って、お袋が乳癌で入院。
そして実家に一人取り残された祖母の面倒も看ながらの生活。

案の定、嫁さんは予定日より2ヶ月早く破水してしまった。
その時、医者に言われた言葉が今でも忘れずに頭に残っている。
「2ヶ月早いので、当然未熟児です。生命力が無いと生きられないかも知れません」
その言葉を聞いて、僕は言葉が出なかった。そして、
「保育器で育てる事になりますが、自力で肺を広げられなければ、酸素吸入をしますが、その場合には副作用が心配されます。」
それは目や鼻、耳と言った器官に障害を残す可能性があると言うこと。

覚悟を決めてくださいと言われて、頭の中が真っ白になった。
明け方の7時に生まれた長女。1700gと手のひらに入るほど小さく
すぐに緊急医療センターに移動させられて保育器の中へ・・・・。

心配していた肺も、自力で呼吸が出来るほど広がり酸素の世話にならなくて済んだ。
嫁さんが退院してから2ヶ月間、毎日病院へ通って時間が許す限り顔を見ていた。そして退院。
初めての子供で、全て手探り。お風呂に入れるのも僕がやった。
寝かせつける時も、僕の胸の上でうつ伏せになって寝ることが多く、
僕の頭の中はいつも、人一倍小さな長女の事で一杯だった。

小学校では体が小さく、虐めの対称になったがカウンセラーの先生に
励まされながら、一回も休むことなく登校した。
病気も殆どしない、生命力の強い子だと思った。

一時期、僕が手を挙げてボコボコにしてしまった時期もあったが
必ず「ゴメンね」と言って謝ると、長女も「悪いのは自分だから」と
仲直りして、そういう時は僕の腕枕にしがみついて眠った。

最近は、宿題はやらない、ゲームばかりやる、妹と喧嘩するなどで
また、怒る事が多くなってしまったが、次女と違って長女は
寝る前に必ず僕の部屋のドアを開けて「おやすみ」と言って行く。
何処か長女との関係は、固い絆で心が結ばれている気がする。

低身長でコンプレックスがあったのも、最近は150cmになり解消された。
何処か他の子と違って、浮いた感じの子供だが、本人は個性だと思って気にしていない。
部活動も一生懸命やって、楽しんでいる様子。
16歳、これから人生で一番楽しい時期が始まる。

親が心配するほど、子供はひ弱じゃない。
今は一人で何処へでも出かけて、一緒に出かける事も少なくなった。
勿論、僕の腕枕で寝るなんて事は無い。今から思えば懐かしい思い出。
自分の方が、いつまでも子離れ出来ない親になりそうな気がする。

誕生日のプレゼントは「新しいマウスピース」が欲しいそうだ。
次女はちょっと値段が張る「テナーサックス」だったので、
長女にもちょっとグレードの高いトランペットを・・・と思っていたのだけれど
今の楽器が気に入っているから良いそうだ。欲の無い子である。
来週、一緒に楽器店へ行って買ってやろうと思う。

誕生日、おめでとう。
コメント
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