『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

劇団と云う「大家族」

2008年09月06日 | Weblog
今日は劇団ステージドアの会合。
7月にあった公演の反省会と、会食で次のスタートを切るといった集まり。
僕は今回の公演で芝居を続ける気力が少し失せていた。

前の日記に書いた通り、芝居に対する不満が沢山有った。
でも、もう一つは別の理由。精神的に凄く辛かったのです。
僕が仕事で干されて、いい加減アホらしくなって会社を辞めようかと思っていた。
仕事の当ても、有ったから3月にも辞めてしまおうと考えていた。
ところが東北大の納入が思いがけず伸びてしまって、きっかけを逃しちゃった。
納入が一区切りついたのが5月下旬。それをきっかっけに部署を出ると宣言した。

そして次の行き先が決まったのだけれど、それから僕にとっては嫌がらせの毎日。
何ヶ月も続く嫌がらせに遭えば、その相手に対してこちらも自然に応戦体制になる。
筋の通らない事は一切受け付けない、いわゆる『嫌な奴』にならざるを得ない状況だった。
そして今回の公演では偶然に「なんて嫌な奴」と云う台詞を言われて消えてゆく役。
実生活と切り離して別人格になるはずの芝居が、皮肉にも僕の役柄とダブってしまった。

稽古をやっていて、「どうせなら今の気持ちを芝居に生かそう」と開き直ったが
そんな芝居はやっぱり余りにヒステリックで、演出家には不快だったのだろう。
「もう少し、軽く構えてやろう」と言われて、演技を変えた。
それ以来、芝居の稽古で毎回「何て嫌な奴」と言われることが苦痛だった。
そういう状況だったから、芝居への不満がいつも以上に僕の中で増殖してしまった。
それで、もう芝居はいいや・・・・なんて、思っていた。
実際、今日の会合の場所へ行くまで来年はどうしようか?考えていた。

ドアを開けたら、皆の顔があった。いつもの温かい空気が漂っていた。
皆の話を聞いていて、不満はあったけど半年以上一緒に過ごした時間が思い出された。
「あぁ、やっぱりこの中に入ると心が落ち着く」って本当に思った。
考えてみれば、3年前に辛かった時期があってこの劇団に誘われて救われた。
稽古の時間が、楽しくて癒された。みんなが大きな家族のような劇団。
自分が話をする順番になって、素直にみんなに「ありがとう」と云う気持ちになった。
そんな心の内を、皆の前で初めて話した。
途中で言葉が詰まって、うっかり涙が出そうになった。

座長が僕の会社で遭った事を聞いて、
「辞めると言い出して、拾ってくれる部署が有るなんて、いい会社人生を送っているねぇ」
と、優しい言葉をかけてくれた。
そうなんだよね。考えてみれば、僕は良い人生を送っているのかも知れない。
会社では周りに偉い人が沢山居て皆、僕の事を遠巻きながら見ていてくれる。
プライベートでは劇団の「大家族」が待っていてくれる。
そして、バンドの相方も含めて、僕の心の支えはこんなにも沢山居る。

今日は反省会に行って良かった。
また、次の公演に向けて色々練習しなくちゃ!
そうそう、来年の公演は5月連休明けの5月9日と10日。
毎年正月明けの1月下旬に台本が配られ、稽古が始まるのは2月からだったのだが
今回は12月から本読みに入るそうです。
次の公演では、どんな役が回ってくるのか?楽しみです。
コメント
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