『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

送る言葉

2008年09月29日 | Weblog
今日でマジック2。明日が今の部署で最後の日。
先週末に送別会を開いてくれたO先輩が、超高圧電子顕微鏡に関わる人たちに宛てて
週に2回のペースでメール配信している、超高圧電顕NEWSと云うものがある。
その中に僕宛のメッセージを、書いてくれた。
あまりにも嬉しいメッセージで読んでいて涙がこみ上げてしまった。
以下はそのメッセージ。名前はイニシャルに変換してありますがその他は原文のままです。
もちろんYとは僕の事。

「Y君へ
超高圧電顕の高電圧回路において多大なる発展に貢献してくれたY君が
10月1日付けでTECに異動されます。
日本電子グループ会社の年配者の中には昔、何らかの形で
超高圧電顕に携わった経験を持っている人が多くいますが、
おそらく、その人達の超高圧電顕に対する印象は、
『キーンという大きな音がしたうるさい装置』ではないでしょうか。
確かに、つくばの金材技研(現、物質材料研)の超高圧電顕までは
3kHzの大きな音が発生するうるさい装置でした。
それを汎用機と同じように人間の耳には聞こえない周波数20kHzで
1300kVの超高電圧発生回路を北大機で実現したのは
Y君の地道な努力の結果です。
また、現状のすべての装置の高電圧安定度が如何に問題多いかを
素直に理解してくれたのはY君であり、
北大機で、その改造に果敢に挑戦し見事、高安定化高電圧回路を
実現してくれたのもY君です。
これにより、彼が、
『TEM(透過型電子顕微鏡)における新しい高圧技術の扉を開いた』
と言っても過言ではありません。
更に高圧電気設計として人手が足りない時でも、M君を製造の人達の中に送り、
実習するようにアレンジしたのもY君です。
M君自身、製造の人達と一緒に仕事をする中で学ぶことが多かったと思います。
お陰で今、M君は超高圧電顕の電気設計者として、
責任を持って着実な仕事をするまでに成長しました。
そして、九大機の納入において、常に納入者のことを思い、
社内でのバックアップを率先して行ってくれたのもY君です。
一つ一つが敬服することばかりで、本当にありがとうございます。 
その後、Mirai-モノクロ機という超高安定度を要求される高電圧専任者として、
その実用化に努力してくれたのは、最近の話題として良く知られています。
しかし、今回、モノクロの商品機を世の中に出す前に、
その仕事から離れる事情になったのは、誠に残念です。
超高圧電顕の仕事を通して、Y君には、常にポジティブに考える力も、
仕事に対する前向きな情熱も備えていること私達は知っています。
同時に今だ、未知なる現象が多い高圧回路における問題に対して、
常に技術的な裏付けに基づいて対応しようとしている事も、
高圧回路を更に良いものにしていきたいというフレッシュな気持ちを
持ち続けている事も私達は知っています。
どうか今は、心機一新し、今まで自ら培った技術と経験をTECにおいてさらに発展させ、
大いに活躍されることを期待しています。
ありがとうございました。

追伸
Y君が、高圧チームから離れることは、正直言って不安がありますが、
残った人達は今まで以上の頑張りを発揮してくれることも期待しています。
以上」

こんなに気持ちが伝わってくるものは、今まで経験がありません。
涙が溢れて格好悪いから、目薬点してごまかしました。

一方で、22年間ずっと部署が一緒で、だらしの無い僕の面倒を根気強く
見てくれた女性に感謝のメールを送りました。そうしたら、
「うすうす気がついていたけど正式な話は今日になっても聞いていません。不思議な部署だなぁって思います」
と云う返事が返ってきた。
えぇ・・・・?嘘だろう・・・・異動だよ?
引継ぎすら、させてもらえないで来たけど
明日は昼礼でみんなに挨拶してくれって言われているのに・・・・・
最後までそういう扱いなんだ・・・・余程、嫌われているんだなぁ・・・・
おまけに今回の騒動の張本人たちは、揃って出張に出ている。
本当に失礼な部署だよなぁ・・・・・・

気持ちよく新しい道へ進んでくれと言う心ある人たちと、そうでない人たち。
大事にしなくてはいけない人たちは言われなくても決まっている。
コメント
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