来週火曜日を以って、他部署に異動するから綺麗にしなくちゃ。
22年間、自分が設計した回路に使用した部品のカタログがキングファイル4冊。
思い切って捨てる事にした。
こういう物って、捨てると必要になったりするんだよね。
特に古い部品が壊れた時に、代わりの部品を調べるのに使うことが、
ごく稀に有ったりするので、今まで捨てられなかった。
それと20冊以上のノート。
ここ数年は、ノートに計算式を書くことが少なくなって、
もっぱら計算はパソコンの表計算ソフトがあるので、それを使って
数値を入れるだけのものを自分で作ってしまう。
パソコンが使われるようになったのは、ここ10年ほど。
その前は、全て手書きの計算。設計資料も、殆ど手書きでやっていた。
ノートを開いてみたら、意外と勉強していた事が覗われる。
今では殆ど出来ないであろう、ラプラスやフーリエと云った
殆ど数学に近い計算を、ノートにぎっしりやっている。
実験の計算、設計の検証など、全て手計算でやっていたから
自分で言うのも何だが、若い頃は本当に良く勉強していたなぁ・・・
なんて思っちゃった。
流石に、このノートは自分の歴史。捨てないで持って行く事にした。
本来なら、若い人にこの資料の内容を全部教えるつもりだったのだけれど、
顔を合わせてこちらが声をかけないと挨拶もしないような連中には教える気は無い。
訊いて来れば教えるけれど、まずそんな事は無いでしょう。
ダンボールにノートや、自分が携わった設計の資料を詰め込む。
それを見ていた僕のお師匠さんだった先輩がやってきて、
「昔は良く勉強してたねぇ。シミュレーションをいくらやっても、手計算の感覚が無いと駄目だよね」
と、いつも僕が若い人に言い続けてきたことを肯定してくれる。
その先輩も、定年後の雇用延長で一年ほど働いていたが、来年の春で辞めるそうだ。
「今度の部署は、また別の能力が生かせるじゃない?頑張って!」と励まされた。
そうなんだよね。
昔のノートを見ていたら、今やっている高電圧技術以外にも
電子の数を数える高計数増幅器を夢中になって実験、設計していた時期もあった。
真空技術の勉強も良くしていたのも、ノートを見るとその時代の事が浮かんでくる。
今の自分は、そうやって自分で作り上げて来たものなんだって自信が湧く。
明日は、世話になってきた製造部門の人たちが送別会を開いてくれる。
肝心の部署では、僕が異動することを皆、うすうす気がついているものの
正式には誰も聞いていないそうだ。
てぇ事は、今月の最終日にみんなに挨拶する必要も無さそうな雰囲気。
何だか、最後まで気分の悪い、嫌がらせをされている気分。
僕を追い出した張本人は、二人とも僕の代わりの出張で居ないらしい。
僕なら一人で行く仕事を2人で出かける。
そんなに時間と人に余裕があるなんて知らなかった。
まぁ、出張先も問題が起きてからずっと対応しないで放置していて、
先生がお怒りになってから慌てて対応するようだから、精神的にきついでしょう。
僕のアドバイスも、聞く耳持たないでいたのだから今更、面倒なんて見たくないし・・・・
僕に怒鳴られたり、キツイ質問をされてそっぽを向くような精神的に柔な連中だから
少し、嫌な思いをして来たほうが良いでしょう。
怒ったお客さんはキツイぞぉ・・・・
ノートやキングファイルが収まったダンボール一箱に、事務用品の入ったケース一つ。
サイドテーブルの引き出しもカラッポ。
机の上には、カラッポの本立てとブックエンド。
何だか、寂しいというより空しい気持ちになった。
22年間、自分が設計した回路に使用した部品のカタログがキングファイル4冊。
思い切って捨てる事にした。
こういう物って、捨てると必要になったりするんだよね。
特に古い部品が壊れた時に、代わりの部品を調べるのに使うことが、
ごく稀に有ったりするので、今まで捨てられなかった。
それと20冊以上のノート。
ここ数年は、ノートに計算式を書くことが少なくなって、
もっぱら計算はパソコンの表計算ソフトがあるので、それを使って
数値を入れるだけのものを自分で作ってしまう。
パソコンが使われるようになったのは、ここ10年ほど。
その前は、全て手書きの計算。設計資料も、殆ど手書きでやっていた。
ノートを開いてみたら、意外と勉強していた事が覗われる。
今では殆ど出来ないであろう、ラプラスやフーリエと云った
殆ど数学に近い計算を、ノートにぎっしりやっている。
実験の計算、設計の検証など、全て手計算でやっていたから
自分で言うのも何だが、若い頃は本当に良く勉強していたなぁ・・・
なんて思っちゃった。
流石に、このノートは自分の歴史。捨てないで持って行く事にした。
本来なら、若い人にこの資料の内容を全部教えるつもりだったのだけれど、
顔を合わせてこちらが声をかけないと挨拶もしないような連中には教える気は無い。
訊いて来れば教えるけれど、まずそんな事は無いでしょう。
ダンボールにノートや、自分が携わった設計の資料を詰め込む。
それを見ていた僕のお師匠さんだった先輩がやってきて、
「昔は良く勉強してたねぇ。シミュレーションをいくらやっても、手計算の感覚が無いと駄目だよね」
と、いつも僕が若い人に言い続けてきたことを肯定してくれる。
その先輩も、定年後の雇用延長で一年ほど働いていたが、来年の春で辞めるそうだ。
「今度の部署は、また別の能力が生かせるじゃない?頑張って!」と励まされた。
そうなんだよね。
昔のノートを見ていたら、今やっている高電圧技術以外にも
電子の数を数える高計数増幅器を夢中になって実験、設計していた時期もあった。
真空技術の勉強も良くしていたのも、ノートを見るとその時代の事が浮かんでくる。
今の自分は、そうやって自分で作り上げて来たものなんだって自信が湧く。
明日は、世話になってきた製造部門の人たちが送別会を開いてくれる。
肝心の部署では、僕が異動することを皆、うすうす気がついているものの
正式には誰も聞いていないそうだ。
てぇ事は、今月の最終日にみんなに挨拶する必要も無さそうな雰囲気。
何だか、最後まで気分の悪い、嫌がらせをされている気分。
僕を追い出した張本人は、二人とも僕の代わりの出張で居ないらしい。
僕なら一人で行く仕事を2人で出かける。
そんなに時間と人に余裕があるなんて知らなかった。
まぁ、出張先も問題が起きてからずっと対応しないで放置していて、
先生がお怒りになってから慌てて対応するようだから、精神的にきついでしょう。
僕のアドバイスも、聞く耳持たないでいたのだから今更、面倒なんて見たくないし・・・・
僕に怒鳴られたり、キツイ質問をされてそっぽを向くような精神的に柔な連中だから
少し、嫌な思いをして来たほうが良いでしょう。
怒ったお客さんはキツイぞぉ・・・・
ノートやキングファイルが収まったダンボール一箱に、事務用品の入ったケース一つ。
サイドテーブルの引き出しもカラッポ。
机の上には、カラッポの本立てとブックエンド。
何だか、寂しいというより空しい気持ちになった。