『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

正月6日

2011年01月06日 | Weblog
お袋が退院して、自宅に戻って療養を始めて早くも2ヶ月近くになる。
姉が帰国して介護をしながらの生活も2ヶ月という事になる。

帰国した当初お袋は月末まで持つだろうか?・・・・・・
つまり11月一杯まで生きているか?なんて状況だった。
兄貴がブラジルへ行って、もしかしてもう顔を見れないかも・・・・・
12月上旬に帰国するまで持ってくれたらと言う感じだった。

姉貴の献身的な介護と、病院と訪問看護の全面的な支援を得て
お袋は正月を迎え、驚異的な生命力を見せている。
こんな事を書くと、お袋が生きているのがいけないみたいに思われそうだけれど
僕にしてみれば、寝たきりだろうが大好きなお袋が生きている事が
本当に嬉しいし、このまま回復してくれたらなんて考えてしまう。

姉貴はこんな状況になるとは思っておらず、1月末までの仕事を
他の人に頼んで帰国したのだけれど、その予定が大きく狂った。
豪州で待っている旦那も、いい加減に寂しくて欝気味になっているみたいだし
一年前に来た姪も、今月の11日で仕事先との契約が切れて
海外旅行をした後に、帰国する予定だった。

一方の兄貴は、20日から4ヶ月の出張が決まっていて、
こちらの方も、お袋の最後を看取れない可能性が高くなってきた。
お袋の生命力の強さに感心して、僕は嬉しいのだけれど、
姉貴や兄貴の事を考えると、どうにも出来ないもどかしさがある。

最近のお袋は調子が良い時と悪い時が交互に来て、
そのたびに弱って来てはいるのだけれど、気分のいい時は鼻歌を歌ったり
姉貴と昔の話をしたり、普通の病人みたいな日を過ごしている。
僕は姉貴の話し相手になって気分転換をさせようと思って、
休みのたびに出かけて行くのだけれど、たまに話に夢中になって
お袋の呼ぶ声が聞こえなかったりして、
「かえって行かないほうがいいのかな?」って思って、昨日は姉貴に電話をした。

お袋の顔を見ると、手を握ったり、髪の毛を撫ぜてみたり・・・・
今はそうしないと僕の気が済まなくて・・・・・、
元気だった頃には絶対にしなかった事をするようになった。
手を握っては、お袋のこんなに小さかったんだ・・・・とか、
やせ細った腕を擦ってやる時も、この腕にしがみついてたんだ・・・・とか。
薬の加減で完全に抜けてしまった髪の毛が、また綺麗に生え始めて
それも白髪ではなく黒髪だから、「お袋、若返ったね」と言って。

薬のせいで、ここ半月くらいで耳が相当遠くなっちゃった。
お袋も皆の声が聞こえなくてイライラしているみたい。
お陰で大声で喋るようになってしまい、お袋が寝て居る間の
姉貴との会話も、何となく声が大きくなって2人で苦笑い。

でも最近は、もっとお袋にしてあげられる事が沢山有ったなぁ・・・とか
結局のところ、僕はお袋に全然優しくなかったなぁ・・・・・って、
ちょっと心残りでウダウダ考えて居る部分が、多々ある気もする。
そんなことを思う時はもう、「事、既に遅し」なんだよな。
コメント
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