なかなか、難しいです。
お前は、やりたい事をやって、何が不満なんだ?
なんて、言われそうですが、僕は僕なりに色々と考えているけど、
必ずしもそれが、自分の考えていた事かと言うと、そうでもない。
遊びなら楽しめなくなったら止めればいいのだけれど、
仕事や家庭の問題となると、そうは行かない。
楽しくない事をやらなくちゃいけない事が多々ありました。
そういう時に、いつも心がけていたのが
『楽しむように気持ちを持って行く』事ですね。
かつて組合の役員をやることになった時がそうでした。
元々、アンチ組合で組合の方からもチェックされていた僕が
役員をやるなんて言う事は、自分の中であり得なかった。
でも断りきれなくて、結局やることになったんだけど
2年間は嫌でもやらなくてはならない。
そこで『嫌々やっても2年、どうせなら楽しもう』と
気持ちを切り替えて積極的に、組合活動を積極的にやった。
結果、楽しくて、その仲間は今や一番信頼できる仲間になった。
家庭の事でもおなじ。
お袋の面倒を弟夫婦に手助けして貰いながら、
お袋を病院に連れていったりした。
最初は、自分の家の子供が生まれたばかりなのに・・・・
なんて思いながら、仕方なく付添を始めたのだけれど、
考えてみれば、付添して貰うお袋だって、何処か気が引けて
後ろめたい気持ちになっていた気がしたに違いない。
そんなお袋を見るのも嫌なので、その時は付添いではなく
『お袋と出かける』と言う風に切り替えて
帰りがけにお袋の好きな物を食べに行ったり、
体調が良い時は、ちょっと遠回りして都内をドライブしたり
一人じゃ出来ない買い物をしに行ったりして
病院の通院も、楽しくなるようにいつも考えていた。
そうしているうちに、いつしかそういう時間も楽しくなってきたり・・・
でもね、そこまでに至るにはそれなりの時間がかかる。
最初の頃は、本音とは違う事をやっている事が多いから
それなりにストレスが溜まる。
色々な意味で、自分の気持ちに正直に生きるという事は難しい。
気持ちをポジティブな方向へ切り替えようとするにも
まずは、それをやる意味を見出せないと不可能だ。
仕事でも同じで、今の部署に来て、気持ちを切り替えるのに相当苦労した。
周りは、簡単にやってきたように思ってるだろうけど、
それは所謂、『男の美学』ってやつで・・・・
ましてや僕の場合は、定年まで3年余。
今さら気持ちを切り替えて、何かをやろうとしたって
切り替わった頃には、終わりがやってくるんだから・・・
そんな無駄な努力は、したところで意味がない。