『男の美学』

先週、元同僚で今は本社の役員になっている男に
『男の美学とか考えてるから、悩みが増えるし、舐められるんだよ』
と言われて、ずっとその言葉が気になっている。
僕の場合、何をするにも格好つけたがる。

自分の中で理屈付けて、納得しないと先に進めない。
そんな僕の性格を熟知している相方や神輿オヤジは、
「ストイック」と言いながら、温かく受け入れて付き合ってくれます。
でも、自分自身は言い方を変えれば「こだわり」がある訳で、
それがない男はどこか頼りない感じがする。

相方や神輿オヤジも、そういう意味では、
それぞれに「こだわり」を持って人生を送ってきている。
だからこそ、この人達は自分の尊敬する人なんで、
そうじゃ無ければ、付き合いも今みたいにはならなかったと思う。

結局のところ、形の違いこそあれ、似た者同士なんだなって思う。
会社って所は、そういったこだわりは、ナンセンスなんだろうか？
僕は、引き際って大事だと思っているから、
今の部署での役職を退くためのストーリーを作って来ていた。

前出の男は、そういった「こだわり=男の美学」の為に、
ストレスをためるなら、そんなものは棄ててしまえと言う。
お人好しで、他人に良いように使われて、
結局は自分が楽しんでいないじゃないか…てね。
他人が喜ぶ顔を見るのも、大概にしないと損をするだけだって…。
これはとある人に言われたこと。

でもさ、やっぱり僕には『男の美学』は、棄てられないんだな。
馬鹿でも、いいじゃん！
面倒臭い奴かも知れないけどさ…(笑)