今日は劇団で一緒に芝居をやっていた沙矢香ちゃんの芝居を観て来ました。
彼女の芝居を観に行くのは今年に入って4回目かな?
ダンスのリサイタルもあったから5回目だろうか?
僕は役者としても、ダンサーとしても、とにかく彼女のファンなので、
出来るだけ時間の都合をつけて、出かけて行くのであります。
今日の出し物は『マクベス』
かつて関わっていた演劇集団『円』でお世話になった
大谷朗さんが出演していた事もあって、何度か舞台は
観ているが、今回のものは衣装が和風なのと、
所作がすり足だったりで、2年ほど前に野村萬斎が
シェイクスピア作品を狂言の発想を用いた手法で表現した
ものに似ているのかな?
冒頭に沙矢香センセが3人の魔女役で登場。
その魔女達の『きれいは汚い、汚いはきれい』という不可解な台詞から
乱舞から始まって舞台が展開されるのは、原作どおり。
決してひいき目ではなく、沙矢香センセは他の役者さんと比べても
台詞の活舌がしっかりしているし、今回はダンスとまでは
行かなかったけれど、踊りも体幹がぶれずにしっかりしている。
他の役者さんは、そういう意味ではマクベス役の男優と
バンクォー役の二人くらいが、台詞がしっかりと聞き取れたが
他の男優は、とにかく早口で聞き取れない上に、
早く喋ろうとするためか、台詞をつっかえたり・・・・
女優は3人の魔女以外は、マクベス夫人を演じた役者さんが
ちょっと目立っていたかな?
いずれにせよ、70人の観客との距離が殆ど無いような
狭い空間で、しかもセットは中央の扉以外は黒一色といった
思い切った構成にしたのなら、芝居できちんと見せないとね・・・・
とまぁ、辛口の批評。
ましてや、自分がやる芝居はもっと酷いんだからね(笑)
でも、やっぱり他人の芝居を観るのって勉強になります。
なんでもそうなんだけど、他人のものを見るって大事ですね。
でも、それを意識しすぎても駄目・・・真似にしかならないから。
1時間半弱の芝居ですが、眠くならずに観れたので良かった(笑)