管理職を降りて、早くも2か月になろうとしている。
以前にも書いたように、今や後任者の運営方法に
一切口出しはしていない。
僕が誰かに何かを言うと、混乱を招くからね。
後任のリーダから相談してこない限りは、黙ってみている。
とある設計仕様が出てきて、僕が見る限り簡単じゃない。
それに、電気回路の知識だけでは設計が進まないような
いわゆる物の原理の部分が理解されて居ないと駄目な内容。
それには物理系開発者と設計の考え方がきちんと一致して
納得できるレベルまで議論を重ねる必要がある。
例えば、電気回路の安定性やノイズの量についても
電気回路の変化量が物理的にどの程度影響が出るのか?とか
とにかくそういった事を重ねて、設計仕様と言うものが出来上がる。
ところが、今の部署にはそういった議論を出来るだけのスキルが無い。
こと電気設計に関してだけでも、経験が無いひとが殆ど。
それだから、物理屋さんの出してきた要求仕様がどのレベルの物なのか?
すら解っていないから、何でも教科書通りにやれば簡単に出来ると思ってる。
基礎の積み上げ・・・・
ずっと元部下たちに言い続けて来た事です。
自分がどんな物を作ろうとしているのか?
これは設計する際に、最初にやらなくてはいけない概要設計。
どうやって、要求項目を実現するのか?
これが設計仕様であり仕様検討。
そして、自分が最終的に出そうとしている性能はどんな物なのか?
これを具体的に文書化したものが設計仕様書となる訳です。
設計仕様書に書いた事は、いわゆる『マニフェスト』と一緒。
作ったものの試験をした際の、落とし所と言った方が良いですかね?
これは料理に例えるともっとわかりやすい。
基礎の積み上げは、
包丁などどんな道具や技術が必要なのか?だし
どんな物を作るのか?は、
和食、中華、洋食など、どの類の料理なのか?
どうやって要求項目を実現するのか?は、
お客さんの食べたい料理はなんなのか?です。
そして、最終性能とは
どんな味付けでお客さんを満足させるか?だと思っている。
マニフェストはメニューなんですよ。
作れない料理はメニューに書いちゃいけない。
これは某政党の人にも言いたい事ですけど・・・・
で、そういう事をずっと言い続けてきた。
でも、今度のリーダーはちょっとアプローチが違う。
僕にはとっても違和感があり、それを見ているとストレスがたまる。
まぁ、仕方が無いですね。
今のっている船は、既に僕の船ではないのですから・・・・