昨日、サッカーの試合中に携帯電話に着信があって
4年前の劇団公演『いつまでもあなたを』で、僕の扮する役の
あこがれの義姉を演じた姉様の旦那様が亡くなったと連絡が入った。
姉様は今年の公演直前に、旦那様の癌が発覚。
余命半年と言う事で、看病のために主役の座を降りた。
旦那様は、芝居をやって元気になって帰ってくる姉様を
こよなく愛されて居て、芝居を続けるように言ったそうなんだけれど
姉様ご本人が、旦那様との最後に時間をきちんと過ごしたいと
後ろ髪をひかれる思いで、芝居を降りたのでした。
今になってみれば『頑張れば芝居も出来たじゃないか』
って言われそうだけど、限られた時間を心残り無く
旦那さまと過ごした姉様は、立派だったと思う。
僕も昨年、母親が他界したが、姉貴に最後を頼むしかなく
『もっとたくさん話をしておけば良かった』と
いまでも心残りなのを考えると、本当に良かったんじゃないかな?
夕方、急いで帰宅して通夜の会場である『鶴川教会』まで車で出かけた。
三鷹から40分くらいの場所なんだけれど、町田市と言うのは丘陵地帯で、
とにかく道が判り辛い。
僕はカーナビも地図も使わず、事前に調べて暗記して出かけるので
一旦、迷うとすぐそばまで行ってからが長いという事が多々ある。
で、御他聞に漏れず今日も鶴川に着いてから30分以上迷った挙句、
交番で道を聞いてやっとたどり着いた。
姉様は神戸女学院という学校出身で、今でも毎週ある礼拝に通う
旦那様と共に敬虔なプロテスタント(新教)のクリスチャン。
あの世に逝ったとは言わないで、天に召されたって言うのだろうな・・・
今夜は思い切り悲しんで、思い切り泣いて・・・・
それで、一つの区切りをつけなくちゃいけないのかな?
姉様、また一緒にお芝居しましょう。
旦那様も、それを望んでいますよ。