僕自身、今年の公演で八回目の公演。
初めての時は、何もかもが解らないことばかり。
芝居はよく観に行っていたし、元は舞台関係の仕事をしていたから
裏方の仕事などはある程度判っていたけれど、いざ自分が実際に芝居をやってみると、
まさに「見るとやるでは大違い」でした。
幸いな事に、若い頃からバンドをやってきて、
人前で何かをやることに関しては、度胸が据わっていると言うか、
上がったりするような事も無く、特に戸惑わなかったのだけれど
そんな部分は役に立っても、ほんの一部。
そもそも、台詞を言う時と普段の喋り方が全く違う。
正確に言えば、舞台で台詞を言う時の呼吸方法が違う。
どちらかと言えば、サッカーで味方に指示を出す時に近いかな?
お腹から声を出すようにしないと声が前に飛ばない。
これは唄に関しても同じ。
バンドをやっていて、相方が『唄い方が変わった。前に飛ぶようになった』
と言うのですよ。
数年前に、市川に有る友人が経営するライブハウスに出た時に
僕がメインボーカルを取ったのを、その友人が聞いて
『お前、こんなに唄上手かったっけ?』などと言われた事もある。
考えてみれば、僕らが最近やっている音楽はライブハウスと言う
お客さんが多くて30人程度の小さな空間で、なおかつマイク付きの環境。
若い頃は、公会堂やホールでの『ライブ』ならぬ『コンサート』だったし、
その当時は3人でマイク1本とか、一人一本でギターと唄・・・なんて事が
普通だったから、当然声の出し方も違って居た。
極端な事を言えば、マイクに近づき過ぎると却って聴きづらかったりしたものだ。
最近の芝居、特にミュージカルはヘッドセットマイクと呼ばれている
マイクを使って芝居をするのが主流になっているみたいだが、
マイクに頼っていると、声が通らないのは芝居も音楽も一緒だなぁと思う。
我劇団は予算の関係も有って、ソロで唄う人以外は基本的に肉声。
芝居の台詞も、舞台に装着してあるマイクで音声を拾うだけ。
円形劇場は狭いとは言え、やっぱり肉声を客先まで聞こえるようにするには
声をしっかり出さないとならない。
高齢者が多い劇団で、まがりなりにもそれが出来ているのは凄い事だと思う。
昨日書いたように、衣裳が『別の人格を作る』のに役立つのと同じように
声の出し方を変えることで、自分の性格が変わったような気になったりする。
そう云った事も含めて、普段の自分とは違った人間になれる芝居は楽しい。
今年は最初から芝居を楽しむことだけしか考えないでやってきた。
本番まで、不満も全て表に出さずやってきた。
楽しもうと思わなければ、楽しめないのだ・・・と実感した今年の公演でした。
初めての時は、何もかもが解らないことばかり。
芝居はよく観に行っていたし、元は舞台関係の仕事をしていたから
裏方の仕事などはある程度判っていたけれど、いざ自分が実際に芝居をやってみると、
まさに「見るとやるでは大違い」でした。
幸いな事に、若い頃からバンドをやってきて、
人前で何かをやることに関しては、度胸が据わっていると言うか、
上がったりするような事も無く、特に戸惑わなかったのだけれど
そんな部分は役に立っても、ほんの一部。
そもそも、台詞を言う時と普段の喋り方が全く違う。
正確に言えば、舞台で台詞を言う時の呼吸方法が違う。
どちらかと言えば、サッカーで味方に指示を出す時に近いかな?
お腹から声を出すようにしないと声が前に飛ばない。
これは唄に関しても同じ。
バンドをやっていて、相方が『唄い方が変わった。前に飛ぶようになった』
と言うのですよ。
数年前に、市川に有る友人が経営するライブハウスに出た時に
僕がメインボーカルを取ったのを、その友人が聞いて
『お前、こんなに唄上手かったっけ?』などと言われた事もある。
考えてみれば、僕らが最近やっている音楽はライブハウスと言う
お客さんが多くて30人程度の小さな空間で、なおかつマイク付きの環境。
若い頃は、公会堂やホールでの『ライブ』ならぬ『コンサート』だったし、
その当時は3人でマイク1本とか、一人一本でギターと唄・・・なんて事が
普通だったから、当然声の出し方も違って居た。
極端な事を言えば、マイクに近づき過ぎると却って聴きづらかったりしたものだ。
最近の芝居、特にミュージカルはヘッドセットマイクと呼ばれている
マイクを使って芝居をするのが主流になっているみたいだが、
マイクに頼っていると、声が通らないのは芝居も音楽も一緒だなぁと思う。
我劇団は予算の関係も有って、ソロで唄う人以外は基本的に肉声。
芝居の台詞も、舞台に装着してあるマイクで音声を拾うだけ。
円形劇場は狭いとは言え、やっぱり肉声を客先まで聞こえるようにするには
声をしっかり出さないとならない。
高齢者が多い劇団で、まがりなりにもそれが出来ているのは凄い事だと思う。
昨日書いたように、衣裳が『別の人格を作る』のに役立つのと同じように
声の出し方を変えることで、自分の性格が変わったような気になったりする。
そう云った事も含めて、普段の自分とは違った人間になれる芝居は楽しい。
今年は最初から芝居を楽しむことだけしか考えないでやってきた。
本番まで、不満も全て表に出さずやってきた。
楽しもうと思わなければ、楽しめないのだ・・・と実感した今年の公演でした。