『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

FOSTEX GX103

2013年05月13日 | Weblog

若い頃、舞台音響の仕事をやっていた。
その後に、舞台照明へ転向したのだが音響の仕事も楽しかった。
転向した理由は色々あるけれど、一番の理由は食べて行けなかった事かな?
照明スタッフは人数が必要なので、音響に比べると仕事の量や種類が多かった。
だから、フリーで食べて行くには照明の方が手っ取り早かった。
それに、照明スタッフならばメジャーな仕事にも就けるので、
地道な音響スタッフから転向する事に、躊躇しなかった。

その当時、東京大学の学園祭に山口百恵を呼んだのをきっかけに
都内の大学がこぞって、学園祭でタレントを呼んでコンサートを開くようになった

それに目を付けた我々は、ライブハウスに出演していたミュージシャンなどの
伝手をりようして、音響・照明パックと称して、フォークやロックのバンド、
いわゆるニューミュージックの連中を出演させて金を稼いでいた。

ただ、それも9月から11月の短期決戦。一回数百万取れる大学も有れば、
予算の関係で100万以下で請け負う事もあった。
それで稼いだ金は、全て機材へつぎ込んだので、
暇な時はバイトや内職みたいな事をして食いぶちを稼いでいたのも事実。

そのひとつに、スピーカーボックス製作があった。
当時、カラオケが世の中に出回り始めたばかり。
カーステレオの8トラックカセットに数曲のカラオケが入っていて
スナックの客寄せに活躍していた時代。
ところが、スナックに有るのはせいぜいBGM用のステレオセット程度で
唄を歌って大きな音を出すような代物じゃなかった。

それで我々が、スナックのママさんに『店のサイズに合わせたスピーカー』
と称して、スピーカーボックスを製作して小遣い稼ぎをやっていた。

その時に使って居たのが、コストパフォーマンスの良いFOSTEX。
この時代、自作スピーカーが流行り、Fostex、コーラル、テクニクスといった
国産メーカーがスピーカーキットを販売していたが、
その後Fostex以外のブランドは市場から撤退。Fostexの独壇場になった事もある。
行き残った理由は単純。性能が良い割に、安価だったから。

元々、FostexはOEMで色々なメーカーに供給していたので、
自社の名前こそ出なくても、市場にはかなりの製品が出回っていたはず。

そのFostexの親会社。
フォスター電機が、僕の会社と同じ昭島に工場を持ち
そこのサッカー部が、昭島市民リーグで一緒にやっている関係で
フォスター電機の代表とは仲が良いのです。
その方と、駅でばったり遭遇して、スピーカーの話になって
昔、Fostexをよく使って居たと言う話になって盛り上がったところで
営業用に作ったスピーカーの処分に困っていると聞いて、
『貰ってくれるなら、差し上げます』と言われ、無償で譲ってくれる事になった。

それが今朝、大きな箱2個に入って送られてきた
FOSTEX GX103

メープルで出来たしっかりとしたスピーカーボックスに
スコーカーが3発、スパーツイーターがついたモデル。
試作品とは言え、市販の値段は一つ14万円もする代物。
また、オーディオを押入れから引っ張り出さないと駄目かな?

ちょっとワクワクしてます。

コメント
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