『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

『お菓子箱』

2014年02月25日 | Weblog

人には育った家庭と言うのが有って、その家の習慣が大人になっても
体に染み付いていると言うのが一般的じゃないかな?
それがいわゆる『家風』というものなのかも知れない。

結婚して伴侶との、そういったことを感じることも多いはず。
『育ち』と言う言い方は、何処か蔑んだ響きが有って好きじゃないけど
『家風』と言うほど大げさなものでもないし・・・・

僕は最近こそ気にならなくなったが、子供達がお菓子の袋を抱えて
そこへ手を突っ込んで食べるのが、どうにも下品な気がして嫌だった。
『食べるだけ、器に出して食べなさい』
と、子供の頃からお袋に、結構口煩く言われて育ったせいだと思うんだけれど、
僕が同じように子供に言ってきた所で、平日は家に居ないし、
『外出したら、お菓子をいちいち器に入れたりしないじゃないか・・・・』
と言われて、『そういえば、そうだな・・・・』と思ってから、
『どうでも良いことなのかもしれない・・・・』
と、文句を言うのを止めてしまった。
僕が子供の時は、そんな疑問を抱かなかったから、少なくとも僕の子供は
自分なりに意見を持っているのだと感心したり・・・・・
 
そして今では僕自身、袋を抱えることはしないけれど、
器に開けて食べることは、だんだん少なくなった。

何でこんな事を思い出したかと言うと、昨日買ってきた『雛あられ』のせい。
お袋が好きだったので、仏壇に供えてやろうと思って買ったのだが、
いざ、供えるには袋のまま置くのは何だか品が無い。
それで、器に半紙を敷いてその上に置いて供えようと思った訳。

その時に子供の頃に、お袋が用意してくれていた『お菓子箱』を思い出したのです。
実家を解体する時に、捨ててしまったお菓子用の小さな箱。
幼稚園や小学校低学年の頃に、帰宅すると毎日必ず、
茶の間のお膳(決してテーブルではありません)の上に、僕と弟のおやつが
『お菓子箱』の中に入って、置いてあった。

大きさ的には丁度、こんなイメージの10cmくらいの容器だった。

その中に、入っている定番はお煎餅の小丸。
その他はビスケット、ドロップ、ジェリービーンズ、 かりん糖・・・・
今みたいにポテトチップスやポップコーンは売って居なくて、
お菓子屋さんにあるガラスの容器に入ったお菓子を
量り売りで、白い紙袋に詰めて買ってきていた時代。

今から考えれば決して、豪華では無かったけれど、
あの『お菓子箱』の蓋を開けるときの『今日は何かなぁ…』という
ワクワクした感覚は、今の子には無いのだろうと思う。
そして、毎日子供の為にお菓子を見繕って、箱の中に入れてくれた
お袋の愛情にも、感謝したり・・・・・

今日は逆に『雛あられ』を『お菓子箱』ならぬ、器に入れて
仏壇に供えてやりました。

コメント
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