今月の14日から22日まで、再びスイスの山歩きに出かけます。
と言っても、本格的な登山ではありません。
ツアーの日程が連泊3回なので、自由行動の日にトレッキング程度。
去年はマッターホルンの麓のツェルマットから、ツアーの行程で、
ゴルナーグラード展望台へ行き、そこから自由行動で歩いて下山した。
最初は電車で下山するつもりだったけど、何となく歩きたくなって、
2時間半かけて下山して、そこからツエルマットの街までさらに2時間歩いた。
この下山を普通のハーフブーツの靴で途中で降りたものだから、
途中で靴の中で足が動いて、爪先が靴に当たって痛くなった。
靴の紐を何度も締めなおして、靴の中で足が動かなくしたつもりだったけど
やっぱり、登山靴のように足をホールドしてくれず、
足の爪先と、親指の爪を傷めちゃった。
最低限の足元の装備を無しで降りるのは、やっぱり無理だった。
舐めてかかった僕のミスです。こう云う人間が遭難したりするんだよな・・・・
それで、今回はちょっと足元だけはしっかりしようと思って、
御茶ノ水にあるイシイスポーツへ、靴を見に行った。
どうせ1回だから、高級な靴を買う必要はないと思って足を通してみても、
何かいまひとつ物足りない上に、山靴に必要な安心感がない。
高い靴は要らないんだ・・・って自分に言い聞かせて幾つかの靴に足を通していても、
やっぱり何処かで『出来ればいいもの』が欲しくなったしまう。
若い頃に持って居た『GORO』で作った、オーダーメイドの革製登山靴は、
当然ながら、足にフィットして履き心地も最高だった。
そんな記憶と経験が『出来ればいいもの』を欲しいと思わせるのでしょう。
僕の心を見透かすように、靴担当のベテラン店員がタイミング良くやってきた。
『まず、足の形を調べてみませんか?』って声をかけられて、測ってもらった。
僕の足はダンビロの甲高、普通の靴は入らない。
若い頃にオーダーメイドしたのもそのせいだった。
でも、今はそんな本格的な登山はやらないから、既成品で十分だ。
『これ、サービス品ですが物は凄く良いですから試してみてください』
そう言いながら店員が持ってきた靴は、石井スポーツが扱う『AKU(アク)』という
イタリアのメーカーの靴、【AKU】SLハイクGTX 650ISG。
その靴に足を通して、歩いたり、店内にある傾斜や小さな突起に立ってみた。
靴の中で足が全くズレず、しっかりとフィットしてなんともいい感じ。
それで迷わず、購入する事にしました。
リニューアルセールで値段も定価の3割引き、税込みで1万5千円ちょっと・・・・
さっきまで見ていた靴と大して変わらない値段。お買い得品です。
これでまた、日本の山歩きをしたくなるんだろうなぁ・・・・