『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

人として大事なもの

2015年10月29日 | Weblog

定年退職の日は1月20日の誕生日ですが、今日で出社は最後。
会社人生に一区切りつけたことになります。
この2年半は、全く仕事が与えられず、苦しい毎日でしたが、
僕としては珍しく、辞めることも無く耐えてこの日を迎えました。

家族が居たから、歯を食いしばって頑張れた。
家族には仕事ばかりの時期もあって、申し訳なかったけれど
家族の笑顔や笑い声が僕を支えてくれました。
本当にありがとう。

サッカー部の『お馬鹿連中』をはじめ、『ハゲを増す会』の組合役員OBたち。
旧部署の仲間『秘密部隊』、超高圧電子顕微鏡の『Team1000KV』など
会社の中でも、僕の精神的な支えになってくれた仲間に感謝します。
いつも僕に気をかけてくれた現社長にも感謝しています。
ありがとうございました。

会社以外でも、劇団の皆さんにはいつも心を癒してもらった。
いい歳して『やんちゃ坊主』を演じて来られれたのも、
僕はまだ人生の大先輩たちから見れば、若手であり小僧だから・・・・
そんな僕のことを、温かく見守ってくれたことで、幾度と無くあった
精神的なストレスに潰されそうな時に、何度も救って頂きました。
ありがとうございました。

そしてバンドの相方Charlieにも・・・・。
いつも良き相方であり『兄貴』で居てくれた。感謝しています。
Thank you so much・・・・ありがとう。

今日は会社の人たちにお礼のメールを送りました。
沢山返事が来ました。
本社に行って、師匠の御大に挨拶。
偶然、僕を目にかけてくれていた本社の副社長と遭遇して挨拶した。
常務に会いに行ったけど、忙しくて会えなかった・・・・
こちらはまた改めて・・・・・

仕事はそんなに一緒にならなかったけれど、元設計部署に居たA氏が
労いの言葉を伝えにデスクまで来てくれた。
そして、一番意外だったのは、元上司で取締役のH氏。

H氏はハッキリ言って、仕事を全く判っていない目障りな存在だった。
社員の殆どが、そういう目で見ているといっても過言ではないでしょう。
だから、いつも僕は強い口調で反発する。
僕のやることには文句を言わせなかった。

そのH氏がデスクに来て『お疲れ様でした。』と言ってタオルを手渡してくれた。

そのタオルは、地域振興のイベントの際に配った代物。
特別な物ではないけれど、それを手渡すときにH氏がこう言った。
『この装置、谷中さんが指導して小型化を進めなかったら、出来なかったですね』
と・・・・
会社で一番小さな、卓上電子顕微鏡。
確かに、子会社のメンバーは最初の設計では全く駄目だった。
それを僕が『こうしろ!』と、強引なまでに設計をやり直させて出来上がった装置。
その当時、上司だったH氏はその時の僕の開発に対する思い入れや
絶対にやるんだという迫力を感じて、それを今でも覚えていてくれたのだ。

最後の最後で、散々馬鹿にしていたこの、元上司H氏の言葉に救われました。
嬉しくて、涙が出そうになりました。
そして、まだまだ小さな自分に恥ずかしくなりました。
仕事なんて、会社以外では何の役に立たない。
人として大事なものは、他人を思いやる気持ちや気遣いなんだと、
改めて教えられました。
ありがとうございました。

コメント
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