今日は原爆の日。
放射線の恐ろしさは、5年前の東北の震災で原子炉がメルトダウンしたことで
一般市民にも知れ渡ったと思うけれど、これを戦争で使用したアメリカの一部の国民が、
いまだに『戦争を終結させるために必要だった』
と言っているから呆れる。
夜9時からBSでNHKスペシャル
『決断なき原爆投下~米大統領71年目の真実~』を放送していた。
https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20160806
この番組のHPから
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『原爆投下は戦争を早く終わらせ、数百万の米兵の命を救うため、2発が必要だとしてトルーマンが決断した。』
とあるように、アメリカでは大統領が明確な意思のもとに原爆投下を決断した、
“意義ある作戦だった”という捉え方が今も一般的だ。
アメリカでは軍の責任を問うような研究は、退役軍人らの反発を受けるため、
歴史家たちが避けてきたのだが、戦後70年を経て多くの人が世を去る中、
検証が不十分だった軍内部の資料や、政権との親書が解析され、
意思決定をめぐる新事実が次々とらかになり、その定説が見直されようとしている。
最新の研究からは、原爆投下を巡る決断は、終始、軍の主導で進められ、
トルーマン大統領は、それに追随していく他なかったこと。
そして、広島・長崎の「市街地」への投下には気付いていなかった可能性が浮かび上がっている。
それにも関わらず大統領は、戦後しばらくたってから、原爆投下を
「必要だと考え自らが指示した」とアナウンスしていたという。
この番組では投下作戦に加わった10人を超える元軍人の証言、
原爆開発の指揮官・陸軍グローブズ将軍らの肉声を録音したテープを相次いで発見し、
その証言を裏付けるため、軍の内部資料や、各地に散逸していた政権中枢の極秘文書も紹介された。
結論として「トルーマン大統領は、実は何も決断していなかった…」のだという。
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ここまではHPからの引用です。
戦争に限らず、この話に出てくるグローブス将軍のように
自分の立場が悪くなるのを嫌って、あってはならないことを行う
政治家が日本にも大勢いる気がしてならなかった。
その典型が『原発再稼働』でしょう。
九州の川内原発は、活断層の上にあるにも関わらず、訳の解らない理由で
ちゃっかり稼働してしまったが、九州の熊本震災が起きても原子炉を停止しようとしない。
その他の原発も、再稼働に向けて躍起になってるけれど、
これも東電などの電力会社の保身と、それに関わる利権を握っている自民党のごり押しだろう。
あの福島原発も自民党ならぬ民主党が、電力大手の組合を抱えるために
嘘とインチキで、結果として最悪の方向に進んでいるのだから・・・・
原爆の被爆者の声や東北の被災者の声を、もっと全世界に訴えて、
『核廃絶』『原発不要』と言う声を、もっと大にして行かなければ・・・・
そう思った日でした。