『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、楽しく生きる事
周りにも笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

何事も、簡単じゃないなぁ・・・・

2017年01月12日 | Weblog

今月末に立会がある回収装置のまとめの最中。
年明けにいきなり性能が出なくなって、その原因追及に時間を喰った。

色々と調べて、たどり着いたのが測定器の使用方法による不具合。
今回の装置は、吸気する風量43㎥/Hが仕様になっている。
年末に測定した時は、この値を簡単にクリアした。

ところが年が明けて、外装板金の取り付けなどに絡む加修をやって
何処かに亀裂を入れちゃったんじゃないかって疑いだした。
いろいろ調べたけれど、とにかく原因が見つからない。

それで急がばまわれ・・・・で、一旦全部バラバラにして、
最初から組み直すことで、不具合箇所が見つかるだろうと、
現場の担当者に頼んで、装置をばらすことにした。

タンクに入っている溶液も全部抜き取って、最初から測定をやり直した。
ところが、最初から数値がおかしい。
色々、調べて行くうちに風量を測定する測定器の使い方が悪いことに気が付いた。

今使っている流量計はホットワイヤー(hot wire)方式の物。

この方式は、吸気管に白金製の細い熱線を配置した構造を持つもの。
電圧を加えて加熱した白金熱線に空気が通過すると、
熱を奪われて抵抗が変化することを利用して、
熱線を通る電流量を検出して通過する空気の量を計測するもの。
流速が速いほど多くの熱が奪われ、抵抗が低くなり電流量が増える。
ただ、白金熱線の抵抗は汚損の影響を受けやすい欠点があって、
熱線の前後には汚損防止用のスクリーンが設けられていることが多く、
センサーが汚れると、測定に不具合を起こすことがある。

測定用のプローブを固定する治具を制作したのだが、この治具が
熱線の片側を塞いでしまい、測定値が半分になってしまった。
治具を外して測定してみたら、年末の値に戻ったのでひと安心。

でも、完全にばらしてしまったので、大きな時間ロスになったけれど、
その測定をしている間に、新たな不具合が見つかったり、
前の組み上げ時に、妥協した部分の手直しが出来たりと、
悪い事ばかりでもなかった。

7転8起じゃないけれど、何事も簡単じゃないですね。
それでも、また一つ新しい知識が増えた気がします。

コメント
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