本田圭祐という日本を代表するサッカー選手。
色々と批判される事が多い御仁だが、僕は彼の生きざまが好き。
いつも上のレベルを目指し前を見ている。
簡単じゃない事にチャレンジする・・・・
巷に居る殆どの凡人は、勝てる勝負しかしない。
楽して勝てる勝負で得るものなんて、達成感すら殆ど無いですからね。
本田圭祐が好きなのは、彼ほど高いレベルではないけれど、
何処か、自分の生きざまに似ている部分があるからなのだろう。
そんな訳で、昨日のW杯最終予選のサウジアラビア戦を楽しみにしていた。
ところが昨日の本田選手の出来は、本田選手自身も、『全くダメ』と言っていたほど、全く良くなかった。
ひどかった・・・・と言った方が正解かも知れない。
このままじゃ、本戦の代表にすら選ばれない気がして心配している。
しかし、今の代表監督であるハリルホジッチ監督の戦術はどうなんだろう?
岡田監督以降、日本人がフィジカル的に海外のチームにはとても敵わない事を
身を持って感じたため、それ以降日本が目指してきたのは、
スペインのようなパス回しをするポゼッションサッカーだった。
今のU-18世代などの戦術も、その指向でチームが作られている。
ハリルホジッチが目指すカウンターサッカーは、体力的にもスピードでも
日本人には不向きだと言って、そういう方向へ向かったはず。
そもそも、敏捷性があっても絶対的なスピードが無いから、
相手の裏を突いても、追いつかれてしまう。
それでかつての野人岡野や、名古屋の永井のような俊足を入れたとしても
そのスピードでボールをコントロール出来るような選手はいない。
久保や浅野といったスピードを売り物にした若手が出て来たが、
安定感と言う意味では、全く当てにならない。
それで、ザッケローニやアギーレといった監督を招へいして
日本人の特徴に合ったポゼッションサッカーを目指していたはず。
ところが今の日本代表は、アジアにおいてカウンターサッカーで結果を出してしまった。
年齢と共にスピードが落ちて来た本田選手にとっては不利な戦術。
それでも、日本人は言われたとおりにしかサッカーが出来ないから、
サウジアラビアのように研究されて、一旦攻め手を封じられると切り替えが出来ない。
というより、別の引き出しを持ち合わせて居ないのです。
そういう意味では本田圭祐のような、発想を持った選手が居ないと
ゲームの流れは変えられない気がする。
ただね、そうは言っても昨日の試合で見せたパフォーマンスではねぇ…
サッカーをやった事が無い、フットサルをサッカーと一緒にしているような
にわかサポーターが多くなって、本田選手への批判が増えて風当たりも強い。
日本人離れしていて、ビックマウスと言われる生きざまも、
『皆一緒』が大好きな日本人から妬みや僻みなどを買うのでしょう。
とにかく、まだまだ日本代表に本田圭祐は必要です。
メキシコと言う新天地で活躍して、かつてのキレを取り戻してほしいですね。
『がんばれ!本田圭祐』