『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

『創意工夫』『改善提案』

2017年09月13日 | Weblog

製造業では、仕事の効率アップ、時間短縮によって時間単価が上がる。
そのために日本の製造業は創意工夫をして、製品のクオリティを上げつつ
製品原価を下げる努力を怠らずにやって来た。

退職した前の会社でも『改善提案』と言って、創意工夫をした人には
経済効果に見合った報酬を別途支給していた。

僕のような設計部門に居た人間は『改善提案』ではなく『特許出願』がノルマ。
ところが本当の意味での設計をしていない子会社では、特許なんて意識が無い。
それで部下に一か月2件の『改善提案』をノルマとして与えた。

こんな事、くだらない・・・・と思いながらです。
でも、それは僕自身が何も解って居なかったという事に気がついた。

今の事業所で、限られた時間と価格で仕事を請け負った。
ダラダラやって居たら間に合わないし、残業などすれば損失になる。
それで如何に効率よく、短時間で、品質が良いものを作るか?
そんな事を考える必要に迫られた。

ところが肝心の社員たちはそんな意識も無く、なんとなくやって居る。
装置に張る銘板だって、貼り付ける位置が決まっているから、
図面に寸法指示された場所に張るのも、いちいち寸法を測ってなんてやれない。

そこでどうすればいいのかを考えるのが『創意工夫』であり、
それによって作業の仕方を改善するのが『改善提案』なのです。
こればかりは、そういう意識が無いと全くアイデアが出て来ない。
前の子会社の設計部署にいた連中は、特にそうだったから、
設計にも『改善』して付加価値を上げるなんて意識が無かった。

僕は、今の事業所で組立を請け負った装置の品質管理と、
仕事の進め方を指導して居るのだけれど、時間的な余裕が無いと
チェックも疎かになり、結果的にミスも多くなる事が解って来た。

それで、色々な作業冶具を作ったりしている。
図面の寸法を当たって、冶具を作るのも大変です。
前出の銘板貼り用の冶具を作ってあげたら、2人で二日費やしていた作業が
1日かからずに終わるようになった。
『作ってくれた冶具のお陰です』
なんて言われてもねぇ・・・・
それを自分たちで考えて作るのも仕事でしょ?
と言い返したいところなのですが、思考がそういうレベルに無いので仕方が無い。

でも、つくずく思う。
前の会社は本当に凄かったなぁ・・・・って。
馬鹿にしていた事が、全て大事なことだった。
それを当たり前のようにやって居た事が、何よりも凄いですね。

会社自体のレベルの違いを見せつけられている毎日です。

コメント
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