楽しみにしている年に1回の昔の職場の連中が府中に集まった。
皆揃いのサングラスをかけているが、フレーム加工しているだけで、その筋の方の集まりに非ず、一応善良なおじ様方なのである。
まあ、どのように写真が一人歩きするか判らないので、不釣り合いなサングラスをかけて貰った。まあ、昔の紅顔の美少年も、顔の色艶は失わないまでも、上の方のオツムは見事なまでに光輝く、眩しさと豊かな銀髪をゆする姿に自然と変わってしまった。
過分な料理も年相応に胃袋が小回りになったせいか、かっての旺盛な食欲は流石が衰え、目の前の御馳走に目は動くが、箸の方は中々進まなくなった。
定時間までは飲み放題と言うことでもあったが、アルコールもそこそこに鯨飲することもなくなった。
仕方ないことではあるが、世代相応にあちこちに、鬼籍入りの話が耳にするようになった。
そんな中で、多少の衰えもあっても、こうして皆集まって飲んで食える五官の持ち合わせであることに感謝しなければならないのであろう。
宴もたけなわ、嬉しそうに自慢の孫を持った喜びを語るもの。
明日は我が身に降りかかるのか、御身内の介護に重い責務を負うもの。
生涯現役とばかりエンピツと紙にかけ仕事一縷にいきるもの。
惜しみなくボランテイアで身を捧げ、奉仕する鏡のようなもの。
巨万の富を夢見て、金相場にかけるもの。
ボランテイアで公共施設に身を置き、キレルおやじと戦い正義感に燃えるもの。
莫大な投資に回収など気にせず太陽光発電に命をかけるもの。
etc,皆それぞれの道で、時の過ぎたるを忘れ、熱く語りご満足のようでした。
気配りの幹事さん、お土産まで用意され、涙にむせぶ、一時であった。