芝生の上にシート、車座に座り、花見で「カンパイ」と言う所だが、残念ながら肝心の花びらは見えず、今年は例年にない開花の遅さである。
でも、飲み助には花が無くても、酒とご馳走さえあればそれで満足なのである。アルコールは肝臓で酵素の助けをかりてアセトアルデヒトに変えられ、水と二酸化炭素に分解される。この物質が分解されず、体に残ると悪酔いの原因となる。(新聞記事から)
さてその飲み助たる由縁はその酵素の量は遺伝的に個人差があり、飲み助は酵素が多い。我が家系では兄弟の中でもバラツキがあるが、有り難いことに爺様の飲み助の家伝が私に引き継がれ、どうやらその分解酵素がいちばん多く、ひたすら飲む兵衛さんの喜びを甘受している。
さて、その酵素は飲まない日が続くと弱くなってくるそうであり、過去の酒量は余り当てにならず、飲み助であってもたまに飲む時は控えめが肝要である。酵素を活性化させるには「毎日、適量飲み、分解酵素を維持させることで、必ずも休肝日は必要ない」そうである。
でも、この日はやはり飲み過ぎであったようでアセトアルデヒトが分解せぬまま家までお持ち帰りのようで、すっかり酔いの中、我が家にどうたどり着いたか覚えていないのである。