春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

特別な一日であった。

2005-04-18 17:18:00 | もう、あぶないぞ~
◇大事な儀式に最悪状態
新宿高層ビルの40階の料理屋で席を設けられた。大事な式に口上を述べる役回りに何とか、無事に終える。普段着の言葉ならどうってことないが、おかみがhow to本を買ってきて、これこれと示し、余計なプレッシャをかける。
「幾久しく・・・」なんて言葉はどうもピントこないが、大事なキーワードであるようだ、相手に真心さえ伝われば、どうでも良いじゃないかと思いつつ、ともかく覚えにくいセリフが頭の中を駆けめぐる。
万座の前での講演、幾多の修羅場を越えてきたが、たかが数分間であるが、なんと言う緊張感、己の言葉になっていなかったが、何とかクリアー出来た。
解きほごす緊張感、熱くなった体に、交わすビールが乾いたのどにしみるように、美味かった。
しかし、それも最初の1~2杯までで、部屋の異常な暑さの中で持ち込まれたコンロで更に熱く、何となく体の不調が一気に吹き出てくる。

「なんてこったいこんな時に」と目の前のご馳走に、気持ち悪く箸が進まない。前日の食当たり?風邪?極度の緊張感からのストレス? まあ心当たりは幾つか考えられるか、この大事な晴れの日、最悪のコンデションであった。まあ式次第は無事に終わったが、特別な一日であった。


◇早速検査
激しい嘔吐と下痢が止まらず、お腹が年中「ゴロゴロ」と響きわたる。はてさて如何な物かと、近年滅多に行った事が無い内科医の門を遂に叩く。

腹部を触診し柔らかいから、それほど心配ないよとも励まされたが、連続3日目ともなると心配になってくる。食べる物は総て、不消化、体重は急速に減り、何と3キロも落ち、目も引っ込み、鏡で写すとまるで親父が亡くなる前の顔にそっくり似てくる。

◇死別の話しに我が身を
往診が終わって、2階のベットルームに連れて行かれ、抗生物質の点滴が約1時間程、行われた。複数のベットには同類の病に点滴される患者さんが、男女の区別無く、身を横たえている。普段余り聞かないクラシックが流され、ややもすると鬱になりがちな雰囲気をリラックスさせてくれる。頭越しに看護婦とおばあさんの対話が嫌でも入ってくる。「ここの先生(若い男性)も大変良い先生だし、看護婦さんも優しい」「だからあたしは死ぬまで此処でお世話になりたい」と、おいおい幾らなんでも、其処まで言わなくてもといいじゃないかと、気に成る対話に引きずりこまれそうになる。
昨日に続いて、今日も点滴、本当は休みたかったが自分が招集した会議に、おっかなびくり車で運転して、高台の資料館に行ってくる。まるで魂が抜かれた浮遊物のように漂いながら、何とか事を済ませた。それにしても、原因不明の食あたりとの闘いは続く。

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