直近で殆ど気づかなかったものが遥か高空の世界から、巨大な足跡が見える。
良く見ると左足で土踏まずから、指先の部分に人が群がって見える。
米粒のような小さな人影に足跡の大きさが、如何に大きいか良く判る。
この巨大な足跡から、その大きな巨人を想像する。
相模原台地の沼地や窪地の形成伝承として伝わる主人公の「でいらぼっち」の夢ロマンをイメージする巨大な足跡モニュメントである。
鹿沼公園の池は、「でいらぼっち」が富士山を背負ってきて一休みしたが、休んでいる間に富士山に根が生えて動かなくなったので、地団駄(じだんだ)を踏んで悔しがった、その足跡であるという伝承を伝えている。
相模原麻溝公園の一角に建つシンボルタワーは無人のエレベータで地上33mの世界に一気に運んでくれる。足下の巨大足跡から、周辺の整備された広大な麻溝公園、女子美のキャンパス、遥か先に目を転じると、丹沢の山並み、大山が手の届く所に見える。
360°遮る建物が何もないので、まるで飛行機から見るような別世界の眺望が楽しめる。広々とした庭園にかったんも一生懸命歩き、芝生や遊具、それに小動物と夢中になった。このタワーからの眺めも含め、大人も子供も一日楽しめる、近未来の公園である。