列島が寒波に包まれ日本海側はまれに見る大雪に、雪下ろしもままにならず、埋もれてしまった。特急列車も雪に閉じ込められ2日間も車中で缶詰。などなど今年は未曽有の大雪であったようだ。一方、太平洋側はからから天気、1カ月以上の降雨、降雪がなかった。
2月も半ば過ぎ、気圧の配置が崩れ始め、3連休に雪だ雪だ、大雪だ~と大騒ぎ、あわててタイヤチエーンの駆け込み買いつけに走ったドライバーが、閉店間際まで賑わったようだ。
しかし、その大騒ぎの報道をよそに、降雪はあったものの、都心やこの辺の多摩地区の平坦部ではチエーンを巻く程のこともなかった。
これしきの雪に騒ぐほどのこともあるまいが、毎朝の散策にデジカメを忍ばせ、多摩丘陵の一角にある平山に行ってみる。
平坦部では殆ど積こともなかったのに、ご覧の通り、高台はその様子が一変する。
西側の急斜面の道は完全に降雪に埋まり、全く雪国の世界であった。僅かな枕木が走る山道に雪が無くても、歩きづらい場所であるが、其処が雪に埋まり、倒れても後ろ側に腰を引き一歩一歩、踏み足を確かめながら、山降りであった。
何時もの平山のビューポント。傾斜面、樹木、住宅の屋根は一面に真っ白の銀世界。周辺を取り巻く多摩の山々も雪化粧姿が墨絵の日本画のように美しく目に入った。
そのビュウーポイントは既に知れ渡っているのか、この俯瞰する眺めに、魅せられ、カメラ持つ人も見受けられた。