恒例の朝の散歩も、出発時間は変えずに歩いている。
流石に5時代は闇の世界であるが、カメラを通して、どんなに映るか、撮ってみる。
闇の世界はシャッター速度"1秒"で、手振れが生じるので三脚を持ち出し、怪しげな撮影が行われた。
普段は殆ど使った事の無い三脚は、小型軽量化に進化するデジカメに比較し、重い重い、鉄の塊、こんな撮影は滅多にないので、何時も押し入れの奥にある。
闇に光るのは多摩平の団地と、僅かな街頭照明のぼんやりした輝きが幻想的である。
その団地の建物に向かって、更に進むと、照明の光が僅かに、明るくなるが、真っ暗闇の世界は変わらない。
赤と緑は交通信号が、遠目でも際だった存在感を示している。
団地の中、日野台幼稚園では10m近くある大きな木に飾られたクリスマスツリーが、輝いている。あれ、未だ11月なのに、と思うが、もうツリーが、師走の慌ただしさを呼んでいる。
頂部に十字架が、木を覆う様に、多数の照明が、こうして人の通らない時間帯も輝きを、続けている。
時間の経過はそろそろ夜明けを迎えて居る様で、ようやく空が薄明るくなってきた。
真っ暗闇から完全に解放され、更に明るくなってきた。足元もはっきり見える様になり、こうして落ち葉の絨毯が敷きつめられた雑木林の中を歩く事も出来る様になった。
闇から夜明けへの変化が、特別神秘的なものとして目に映る。取り分け、照明の光が薄ぼんやりと輝いているのも、幻想的の世界であった。
画面をクリックすると拡大画面が、暗闇の神秘の世界が楽しめる。