春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

翼よ あれが釧路の街だ

2016-09-24 15:15:00 | 北海道旅行
毎年の恒例行事として北海道旅行はかれこれ5年前を最後に途絶えて
しまった。
まして、昨年の今頃は病の災禍に見舞われ、半年間は入退院の繰り
返し、悪夢の雑居房の世界に拘禁され娑婆に出ることさえ、許され
なかった。
その病魔も最悪の事態は近代医学に救われ、経過監視の状態にまで、
復活し廻りを見る、余裕さえ生まれた。
寄る年波に足腰の痺れなど、体全体が劣化し、悲鳴を挙げているが、
でも何処かへ行きたいと言う願望は衰えず、死火山のマグマが体の
中でくすぶっている。
そんな中で、北の大地が再び、手招きしている。あの広い大地を思
うがまま走るハンドルは握れないが、手招きに乗った。

所が、今年は北の大地が何時もの様子が違うぞ
計画時では予測もしなかった、台風が狙いすましたように、北海道
に襲来する。
過去に例のない、記録的な降雨がおとなしかった河川が暴れ出し、
土砂崩れ道路の寸断、街、畑などの冠水が生まれている。
道東を中心にインフラはズタズタにされ、復旧に見通しの経たない
ところまで生まれたいるが、それを覚悟で広い大地へ向かう。

◇羽田から釧路へ

朝4時代、未だ脳味噌が眠りから覚めないまま我が家を出発し羽田
に向かう。
僅かなミニ旅行にかみさんはキャリーバック。混み合う人込みに
ずるずる引きずっての、JR、モノレールの乗り換えは苦難の行脚
である。
立川から羽田直行のバスが30分単位で予約無しで、パスモが使え
る事に飛びついた。
但し、満員の場合は次のバスに乗る、リスクも覚悟が必要である。

羽田の出発ロビーに到着し、手続きを済ませ、機上の人になる。
旅慣れないお上りさん、5年のブランクは様子を大きく変わって
しまった。
搭乗キップが厚紙の小片をイメージしていたが、ただのA4サイズ
のペーパーにバーコードが用意され、予約座席など情報が印刷さ
れ往復これを利用する。
厚紙で小片であれば、他の用紙と識別し、アクセスし易く、大事
な紙片として扱えた。しかし、折り畳んで保管すると、旅の間に
他の用紙と混用してしまい帰りには何処に入れたか、判らなく
なってしまった。

前述の台風の災禍、北の観光メッカ美瑛や富良野、釧路湿原など
水没など報じられ観光旅行もキャンセルが出ているはずであるが、
釧路行きは満席であった。

着席し、窓越しに打ちつける雨の滴が、外の荒れた天候の様子を
伝えちょっと心配になる。
出発のインフフォーメーションが流され、管制塔の誘導で機は
ゆっくりと駐機場から滑走路へ向かう。
滑走路でエンジンが思い切り吹かされ、徐々に加速されてくる
様子が、エンジン音とタイヤの走行ノイズがもろに伝わってくる。
更に激しく、音が高まり、G(重力加速度)がかかり、体がうわっと
くる時に離陸が始まったことが、体に伝わってくる、いよいよ、
鳥になる。
タイヤのノイズが無くなり、騒音も静まり、何となくほっとする。
機は旋回し一気に上昇、窓からは雲に遮られ下界の世界は殆ど
見えない。

◇釧路へ

いよいよ釧路間近の海上に、厚い雲に覆われた羽田であったが、
一転して晴れ間が覗く、好天の別世界であった。大海原であるが、
僅かに陸地が見え機体は陸地の方向に向かっていくことが判る。


機体は既に降下し、遥かに繋がる海岸線に砂浜で打ち寄せる白波が
はっきり見える。
海岸線に並行して、真っ直ぐの道と所々、工場とおぼしき建物が
見える。
正に上空から俯瞰するパノラマ絵図である。

正に上空から俯瞰するパノラマ絵図である。
降下体勢から入って間もなくズシンと言う鈍い音で着地する。
スムースな着地にパイロットの腕がこの一瞬にかける。グワーと
言う音と共に、逆噴射装置が働き、主翼に付いている制動板が
垂直に立ち、更にタイヤに付いているブレーキシステムで制動が
かかる。
着陸直前に時速約200キロある飛行速度を、一気に減速し、時速
10数キロまで落とし滑走路を所定の位置に納める。
無事に着陸成功、何にもなく当たり前のように降りてはいるが、
情報を捉え、複数の設備を一斉に動かし、巨大な物体を着陸、
ブレーキの操作をやってのける
着地時の激しい振動、急ブレーキとを一気に克服し、静寂に
戻るまで、心中穏やかではない。


インフォメションが流され、狭い空間から解放され、ほっと
安堵の世界に入る。
30℃程の蒸し暑い東京から、一気に20℃のからっとした釧路の
空気が快適であった。

道内の様子は改めて、書いて見たい。

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