「ヒグマ出没のため立ち入り禁止」知床五湖を寄った時に戦慄を呼び起こす看板であった。当地ではさほど珍しい物ではないが、たまに訪れる都会の人間には思わず身構えてしまう。この看板を境に知床五湖のうち、3、4、5湖は入れなかった。
そんな知床が世界自然遺産に登録され、「知床」の名前が世界に広がった。このヒグマ始め、知床に生息する世界的に希少なシマフクロウなど、未だ陸地から知床半島の先端まで、行く手を阻む自然環境がこうした動物達の生息を生んでいるのだ。
世界自然遺産の看板に色めき立ち、観光開発に当然動きだし、観光客の誘致に一段と熱帯び、ブームを呼び起こすであろう。
一方では人間と動物たちがこうした秘境の世界として、仁義と共存の秩序を自然と作ってきた。
しかし、行き過ぎた観光開発が環境破壊を生み、せっかく貰った看板が崩れてしまうことを心配する。何時までもロマンを呼ぶ秘境と呼べる知床であって欲しい 。
連日のくそ暑い都会から抜け出し、ヒグマは怖いので、せいぜいエゾシカの出会いを求め、秘境の世界にまた行きたくなった。
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秘境の道東の世界
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