春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

阿寒の夜祭

2009-12-03 17:24:00 | 北海道旅行

「ブンブンブン・・・ブン♪♪・・・♪」
「ムックリ」と言われるはアイヌの代表的な楽器で、
全く単調な音であるが、その独特な響きは此処だけしか聞けない「口琴」である。
異文化の世界が目に映り、耳から入る音に、アイヌコタンを演出してくれる。
この独特の響きに引きよされるように、また来てしまった。
阿寒は北海道で一番大きなアイヌコタンである。
アイヌは人間、コタンとは村を意味するアイヌ語である。
吐く息も真っ白く、思わず寒い~と思える、厳寒の地で、何も屋外でと思うが、
これが素朴な伝来から伝わる儀式なのである。
メラメラと真っ暗闇に赤々と燃え上がる炎が、更に幻想的な世界を生み出している。
僅かな温もりが、炎に向き合った部分だけ僅かに伝わってくる。


ログハウスの中で独特の民族衣装と真っ白いあごひげのエカシ(長老)が囲炉裏の前で語りかける
「アイヌ民族はシサム(和人)が渡来するより古くから日本列島に住んでいた先住民だよ」
「カムイ(神)ありて我あり、我ありててカムイあり」神との互助精神で、自然の中に生活してきた伝統文化が今日まで厳粛に伝わり、継がれている。
目の前のエカシが丸で神の様に見える。
こでは祖先から伝承されてきた、伝統あるアイヌ古式舞踊を見学することができる。この踊りは北海道唯一の、国の重要無形民俗文化財に指定されている。
ムックリの音は透き通り、風のように舞い踊っている踊り子の姿がとても印象的である。
1カ月前に行った阿寒、既に雪虫が飛んでいた。
もう、阿寒も雪の世界なのであろうか美幌峠、阿寒湖

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