連日、竜巻で起きた、自然の恐ろしさを伝えている。
その犠牲を生んだ北海道の「佐呂間町」と聞き、何か聞き覚える地名だなと、思いつつ9月に訪れた道東をドライブしたコースの直ぐ近くにあることが判り改めて驚いた。
従って、当春夏秋冬もまたまた北に巡り合わせ北海道シリーズになってしまった。
女満別空港を降りたち、レンタカーで能取湖を目指し、写真にある能取湖湖畔の卯原内で小休止し、オホーツク海沿岸の雄大な自然をたっぷり味わいながら、国道244を東下し知床に向かった。
この能取湖の西側、つまり知床とは反対側がサロマ湖があり、甚大な被害をもたらした「佐呂間町」に当たる。
そのサロマ湖はオホーツク海に面し、雄大な湿原と原生花園は道東を代表する観光地の一部である。
その一画がまるで廃墟のような爪痕を残して、引きちぎられるような、家々やオモチャのように仰向けに倒されたトラックの姿が新聞やテレビの報道で映し出される。
台風のように、その進路予測と台風規模が伝えられ、予め身構える事が出来るが、この竜巻のようにゲリラ的に発生し、局所的な地域に襲いかかり時速80㎞の猛烈なスピードで駆け抜けていくため、全く手のほどこしようがない。
その駆け抜けた僅かな通路にトンネル工事のプレハブ建ての建設事務所があり、会議中の最中に2階部分がそっくり剥がされ、60mも飛ばされたと言うのだから、そのエネルギーのすざましさは測り知れず、飛行機事故のような惨事に匹敵する様だ。
打ち合わせで居た関係者が事務所ごと飛ばされ、一瞬の災禍に遭遇された方々が気の毒でならない。
ドップラレーダなどの僅かな監視体制では広大な国土をカバー仕切れず、文明科学が進んだ世の中でも、そのメカニズにどう備えるか、全く無防備状態である。
このところ、異常な雨の降り方と言い、この竜巻のエネルギーも、地球温暖化で大気のエネルギーの蓄積から生れているとも言われている。
降って沸いた災禍も人間が生み出し、天の神のお怒りなのかも思ったりする。