575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

めでたさに毒を秘めたる福寿草     須美  

2012年02月05日 | Weblog
福寿草の根には強い毒性があると聞いたので、と
作者。

このままですと、
福寿草の説明になっています。

  めでたさは毒を秘めたり福寿草

と、中七と下五の間に切れを入れます。

めでたさには往々にして毒のあるもの、というコトと、
福寿草の花の取り合わせの句になります。
句に読者の読む隙間が生まれます。

読者は、自分の生活体験などから、
想像力を働かせて、隙間を埋めて読むことになります。
この取り合わせの間が、接近しすぎると、空間が狭く
想像の翼が広げられません。
間隔が広すぎても、想像力は働きません。
この微妙な言葉の隙間に「詩」が生まれるのでしょうか。

                    遅足



コメント
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