575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

喪へばうしなふほどに降る雪よ    照井翠

2013年11月09日 | Weblog
作者は1962年、岩手県花巻生まれ。
東日本大震災の体験をベースに、
数多くの心に沁みる句を詠んでいます。

  双子なら同じ死顔桃の花

最近、亡くなった人達がよく夢に。
それだけ私も死に近づいたのでしょうか。
花火に強くひかれるものがあります。
私がびっくりしたのは花火の句です。

  大花火蘇りては果てにけり   

一瞬に開いて消えてゆく花火。
その花火を一つの命の連続として捉えているのに感心しました。
一つの命が生と死を永遠に繰り返す。
そんな死生観がある種の救いのようにも感じます。

昨日北海道に初雪が。東北にも雪が近づいています。

                     遅足



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする