575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

爺(じい)が笑いやがて嬰(やや)笑むうららけし   静荷

2015年05月02日 | Weblog
連れ笑いの景、羨ましいこと、と鳥野さん。

普段は小難しい顔の爺も孫にはかないません。
やさしい笑顔を振りまきます。
ややあって嬰もニッコリ。爺さん、またニッコリ。

わずか17文字の俳句。時間の経過を詠むのは難しいとされています。
それに挑戦した作者。見事に成功。

昔の日本では、男は齢をとると、課役は免じられました。
そして、神仏に近い存在と考えられ、「翁」として尊敬されました。
絵巻でも、神々は翁の姿で描かれています。

今の爺さんは神にも仏にも近くなってはいません。
どこで、どう間違えたんでしょう?

            

応答の一日一句
 
  陽炎の中に戦火の街を見し    孝

  陽炎や丁字路多き城下町     亜子

陽炎の中に燃える名古屋の街を見たのでしょうね。
戦争は幻のままであってほしいものです。(遅足)

   

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする