575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

弘法麦の穂   鳥野

2015年05月05日 | Weblog
昔とはすっかり景色が変わってしまって、とは
年配の人からよく聞く話です。
この辺りでその代表格と言えば、知多半島の伊
勢湾沿いでしょうか。
白砂青松だった浜に大型タンカーが接岸し、道
路網は整備され、セントレアからは、ジェット
機の離着陸が目まぐるしい。
そんな変化の中、置き忘れられたかのように、
点在する砂浜。

その一つに、ハマヒルガオが見事、というお誘
い。出かけて見ると、ホンに可憐な薄紅の花が
潮風に耐えていました。

気が付くと、優しいハナの立居を守るかのよう
に、すっくと立つ武骨な植物があちこちに。
弘法麦、と教えられました。雌雄異株で花は穂
状。能筆で知られる弘法大師の筆にあやかって
名付けられたもののようです。

・ コウボウの筆で描くや春の浜   鳥野



 



コメント (1)
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