575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

ままごとに金魚をきざむさみしくて   静荷

2015年05月29日 | Weblog

  ままごとの飯もおさいも土筆かな   星野立子

ままごと、といえば、この句を思いだします。
しかし、静荷さんの句の子どもは、金魚を切り刻んでしまいました。
さみしくて、と下五にあります。
子供がさみしくて、なのか、作者もさみしくて、なのか?
実際にあったことを詠みました、と作者。

名古屋大学の学生の殺人事件を想いだしました。
大人になると、すっかり忘れていますが、
子供の頃、小さな生き物を沢山殺してきました。
そうして命というものを理解していくのでしょうか?
人間には残酷な一面があるようです。
ままごとで殺すのではありませんが、こんな句も。(遅足)

  金魚死なせ死なせては子の健やかに  林 翔

            

応答の一日一句

  古寺巡る道に従う青田かな    孝

  蒲生野に歌碑めぐる旅青田道   亜子



コメント
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