575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

月食の夜の森の花誰ぞ見ん   能登

2015年05月15日 | Weblog
東電の原発事故で、避難が続く福島県富岡町の桜の名所。
それが「夜の森の桜」です。

地元の新聞「河北新報」は、最近こんなニュースを伝えています。

環境相は7日、立ち入りが禁止されている桜並木通りの除染を、
本年度内に進める方針を示した。
夜の森地区には、2.2キロの桜並木通りがあり、ソメイヨシノ約400本が並ぶ。
一部は桜の観賞が可能となったが、大半は高線量の帰還困難区域。
バリケードで桜並木が南北に分断されており、町が除染を求めていた。
宮本町長は「町民の心のよりどころ。花見の出来る環境を整えていただきたい」と歓迎した。

「夜の森の桜」は、1900年に植樹が始まった富岡町の観光名所。
震災前は宮城県などからも大勢の観光客が詰め掛けて賑わった。
郡山市に避難する83歳の町民は、「桜と一緒に歩んだ人生。
もう一度桜の下を歩けるなら、涙が出るぐらいうれしい」と喜んだ。

先日、ETVが福島の除染を応援している科学者の活動を紹介していました。
なかには、屋敷林は家のすぐお隣なのに除染の対象にならないケースも。
国民の要望に充分沿っていないという感じをうけました。(遅足)

             

応答の一日一句

  大皿にはみ出す片身鱸(すずき)かな   孝

  焼き網にあふれる尾ひれ鱸かな      亜子







コメント
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