蒸し暑い名古屋の夏。ふと、ある年の初夏に馴染みの
ホテルが、用意してくれた「ホタル観賞」の小さなツ
アーのことを思い出しました。
目的地は中信濃、上田市丸子はずれの「狐塚」。
同行のホテルマンから、マナーを聞き、細い懐中電灯を
渡されました。
ホタルには見えないという、赤いセロハンが巻いてあり
ます。
狐塚は千曲川の枝川の枝川、更に、水路伝いの奥。遠
くからも、光の乱舞がみえます。
飛び交い、明滅し、葉裏に止まり、息ずき、また舞う。
まさに光の渦。短い命を燃焼し尽しての、種の継承と見
ました。
ホタルを守るための、地元の人の努力。カワニナを育
て清流を守り、無農薬農業、頭がさがります。
今年もホタル観賞は行われるとのこと。
・ 中信濃丸子はずれの狐塚温き里人ホタルを守り来
・ 狐塚に産土さまの座し賜う万のホタルの生れてまた生る
鳥野