575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

6月句会の投句が集まりました。    遅足

2015年06月17日 | Weblog

題詠は「髪洗う」です。力作が集まりました。

題詠
①青春は真っ直ぐに髪洗ひし娘(こ)
②少女らの戦地忘れじ髪洗ふ
③髪洗う森のニンフに月明かり
④髪洗ふ機銃掃射の夢覚めて
⑤髪洗ひ古径の女毅然たり
⑥父の日の髪調えて洗いけり
⑦婚姻のととのいてゆく洗い髪
⑧昨日は昨日今日は良き日と髪洗う
⑨大仕事終えて安堵の髪洗う
⑩洗い髪小首なま足夢の跡
⑪無骨な手赤子を抱き髪洗う
⑫初恋の想いしたたる洗い髪
⑬善人は地獄の釜で髪洗う

自由題    
①枇杷の実のつるりとむけて明日は晴
②雨上がり我を迎える戸口の蚊
③先導の声うらがえる神輿かな
④大花火この世で逢へぬ人に逢ひ
⑤降り明かし朝日まぶしき青葉風
⑥青梅雨や蓮池までの散歩道
⑦匙置きて箸に崩せし冷奴
⑧見舞い終え外は眩しき青葉かな
⑨紫陽花の咲いてポップなパステル画
⑩夢魔に来て逃げ惑ひをり汗の午後
⑪黒潮の色縞にして鰹かな
⑫雲の峰ソフトクリーム溶けちゃった
⑬笹百合の異世界に入る道しるべ

どの句に6月の風は集まるのでしょうね。

 

 


 

コメント
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