575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

髪洗ひ古径の女毅然たり   佐保子

2015年06月27日 | Weblog
小林古径は新潟県の高田(現上越市)生まれの日本画家。
この句は彼の代表作の「髪」を詠んだもの。
切手にもなった絵で、2002年には重要文化財に。

洗い髪の姉。後ろからその髪を梳いている妹。
長い髪の姉、断髪の妹、と対照的な姉妹。
姉は上半身、裸ですが、官能的ではなく健康的な美しさ。
和の空間に裸婦が受け入れられるのか?
昭和初期という時期を考えると大きなチャレンジです。
そして見事に成功しています。まさに「毅然たる」裸婦です。(遅足)

           

応答の一日一句

  夏木立ホームレスらのシャツ干され   孝

  曽良連れて見上げ給ひし夏木立     亜子

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする