575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

少年の息の力の白さかな  遅足

2017年01月15日 | Weblog
この句は、五木寛之さんと玄侑宗久さんのエッセイトーク・
「息の発見」を読んで生まれたものです。

ふだん意識をすることのない呼吸。
しかし、とても大切な役割を果たしていると話し合っています。
お釈迦様も呼吸について、こう説いていらっしゃるとのこと。

息を吸う時は、息を吸っている自分に気づこう。
吐いている時は吐いている自分に気づこう。
歓びを感じながら息をしよう。
心を感じつつ、心を静めて呼吸しよう。
心を安定させ、心を自由に解き放つように息をしよう。
そして無常を感じ、生の消滅を感じ、自己を手放すことを意識しつつ呼吸しよう。

人は生まれる時に息を吸い、息を吐いて死んでゆく、と玄侑宗久さん。
いや、息を吐いて生まれ、息を吸って死んでゆく、と五木寛之さん。
私の父は息を吐いて死んでいったように思います。

             

京都の旅から帰ってきました。京都は大雪でした。
写真は平安神宮の鳥居の前から東山を見たものです。


コメント
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