575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

干支の「酉」は「鳥」にあらず   遅足

2017年01月03日 | Weblog
初句会の課題詠は「酉」を詠み込んだ句。
中日新聞が干支にちなんで漢字の歴史を紹介していました。

干支の酉は空を飛ぶ鳥とは無関係だそうです。
「酉」は酒樽を形どった象形文字。
酉から様々な文字が派生していきました。

「尊」という字。「寸」は、両手で捧げ持つことを表し、
酒の入った樽を両手で捧げ神様の前におくという意味を
表しているそうです。

「配」の己は、人が膝まずいて座るかたち。
酒を入れた器の前に座る。配膳の席につくことを意味することに。
そこから分配するという意味も。

「酔」「酢」などもお酒から生まれた言葉ですね。
人と酒との深い関係をあらためて勉強しました。
と言っても酒には無縁の私です。
人生を半分しか楽しめないのは残念です。

  酒やめて酒の功徳の餘寒かな   久保田万太郎

       

三が日ともに晴。めずらしく穏やかなお正月。

  初春の和菓子も酉の年を告げ  

            
コメント
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