575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

酉にちなんで初句会   麗

2017年01月19日 | Weblog
今年初めての句会。男性陣に欠席者多く、遅足さん黒一点でした。女性陣のおしゃべりに圧倒されていたかも知れません(笑)

それにしても酉の入った漢字のバリエーション豊かなこと。漢字の国に生まれてよかったと思った楽しい一時でした。酉がお酒の意味があることから飲食関係の話で盛り上がり、初句会にふさわしい笑いの多い会になりました。
では一言講評です。最初に使われた漢字を紹介しています。

1,「酷」掛け軸の世界とよんだ方もおられましたが、テレビで鶴の息が白いのをご覧になったそうです。ちなみに濃厚な味を表現する「こくがある」は   この酷の字と書くこともわかりました。
2,「酉」。最近の暦にはこの「酉」の字が見あたりません。時代の変遷でしょうか?ここから各々のこだわりの手帳やカレンダーの話に移行。
3,「酌」。しあわせなお正月の風景。家族が揃い、にぎやかな一時。孫から勧められたお酒を断れませんよね。「ふらつく」がいいですね。
4,「酉」。酉の市のにぎわいを思い出して作られましたが、今、名古屋の大須の七寺の酉の市は寂れて来ているそうです。
5,「醒」と「酒」。大晦日の除夜の鐘とともに今年一年を振り返り、新年に思いを馳せる。熱燗のお酒も冷めていきます。
6,「配」。今年のセンター試験はまさにこのとおり。多くの受験生や家族が明日の天気に頭を抱えたことでしょう。下五を「夜の雪」に変えると?
7,「醂」「油」「醤」「配」と4つも!お見事。ここにもあったかという感じですが、ちゃんとお雑煮が出来上がっています。ここで雑煮談義に。
8,「酉」。これは「たけくらべ」の世界です。美登里さんがだれかわかった人は教養人。すみません。知りませんでした。
9,「酔」。お猪口に三杯でいい気分。小雪という季語にもぴったり。
10,「酒」。富山ご出身の作者。寒鰤はさぞかしおいしいことでしょう。お酒もすすみますね。
11,「醇」。福知山にある元伊勢神社で漂って来た香り。パワースポットならではの句。
12,「酸」。きれいな空気の元日の朝。酸素が多く含まれているかのような新鮮な感じでした。下五を「多くあり」にしては?

いかがでしたでしょうか?たくさんの酉を使った漢字が出てきてそこにさらに季語を入れるという制約の多い課題でしたが、なかなかおもしろかったですね。
次回は「耳」を使った漢字が入る句が課題になりました。これまた大変かな?今年もよろしくお願いします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする