575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

閑けさや所作の合い間に炭の音   能登

2017年01月09日 | Weblog
一読、芭蕉の蝉の句を思い出しました。
蝉の鳴き声のなかに静寂を感じた句ですが、
こちらは初釜のしんとした空気が感じられます。

年改まって初めての茶会。
和服の女性が美しい所作で茶をたてていきす。
所作の途切れた一瞬。炭が爆ぜました。

あるいは、作者は茶を点てている主人かも。
所作に集中していたのが、一区切り。
動作がやみ、ふっと気のゆるむ瞬間。
炭の音に気付いたのかも知れません。

皆さんは何時まで正月気分でしょうか?
子供の頃はお正月は一週間くらい続いた気がします。
それがだんだん短くなって・・・
いまでは3日くらいまででしょうか。

  年用意軽少短になりゆけり   晴代

年用意が軽少短になっていくのと連動しているのでしょうね。

          

久しぶりの雨のあと、青空です。
宝生流の初謡。今年、私は「芦刈」のワキ。
奥さんは「源氏供養」のワキです。
16日まで後僅か。声がなかなかでません。 遅足



コメント
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