575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

たちのぼる土の匂いに春を聞く  能登

2017年03月04日 | Weblog
家庭菜園でしょうか。土に鍬を入れると、ほのかに土の匂い。
視覚と嗅覚。さらに聞くという聴覚。3つの感覚で春を詠んだ句です。

土は生きていると言われます。
生きている土にはミミズや無数の微生物が生息しています。
これらの生きものは、死んだ生物を土にかえすという
大切な仕事をしています。
この土のお蔭で植物の存在があり、その植物のおかげで
人間を含めた動物も生存が可能になっているそうです。
命のサイクルを支える大切な仕事を支えているのが土。

我が家の小さな庭にもミミズが沢山いました。
最近、掘り起こしてもその数が少なくなっています。
石灰を撒くせいかもしれません。
土の匂いも感じなくなってきました。
土の生命力が弱くなっているのかも・・・
死んだ土からは春の声を聞くことはできません。

          

今年の桜の開花は去年と同じという予報。
まだまだ寒い日もあるますが、この知らせを聞くと
「いよいよ春が」という気持ちです。

                   遅足
コメント
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