575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

山茱萸と姉に教わる遍路道  郁子

2017年03月12日 | Weblog
愛知県の知多八十八か所めぐりの時の句だそうです。
お姉さんとお遍路道をまわるなんて素敵ですね。
さらに「ほら、これが山茱萸よ」と教わりました。
歩く旅ならではの光景です。

植物に詳しい人っていますね。
歌人の河野裕子さんも植物に強く、夫の永田和弘さんにこんな歌が。

  透明な秋のひかりにそよぎいしダンドボロギク だんどぼろぎく

永田和弘さんは、こう言っています。
ダンドボロギクは河野に教えてもらった段戸山のボロギク。
私たちが雑草と言ってすましているような草花の名前を
教えるのが好きだった、と。
ふたりの間にはこんな歌のやり取りも。

  たかさぶろうの花教えくれぬたかさぶろうの花はどうしても覚えられない

  あなたには何から話そうタカサブロウ月が出るにはまだ少しある

            

亜子さんがご夫婦で一日一句の俳句を詠んでいらしたことを思い出しました。

                           遅足

コメント
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